- 2024.12.04
ペルーの首都リマにあるヴィルヒリオ・マルティネス氏が率いるレストラン「セントラル(Central)」が、2023年6月20日に開催された世界的なレストランのランキング「The World‘s 50 Best Restaurants(世界のベストレストラン50)」で1位に輝き、南米のレストランではランキング史上初の快挙を達成した。南米の食文化の豊かさと創造性が認められた瞬間だ。
ヴィルヒリオ・マルティネス(Virgilio Martinez)氏は、2009 年にペルーの首都リマにCentralをオープン。2018年には、ペルー・クスコの高地、インカのモライ遺跡すぐ横に海抜3500mのエコシステムを体験できるレストラン兼研究所「ミル(MIL)」をオープン。妹のマレーナと設立したNGO「マテル・イニシアティバ」で様々な分野の研究者と共にペルー全土を調査し、ペルーの多様な生態系を研究している。
Centralは、ペルーの革新的なシェフ、ヴィルヒリオ・マルティネス氏が率いるレストラン。ワールド・トラベル・アワード「World’s Leading Culinary Destination(世界で最も美食を楽しめる国)」部門で11年連続最優秀賞に選ばれるほど美食を誇る国ペルーで圧倒的な存在感を放っている。世界中の食通がCentralの予約をしてからペルー行きの航空券を取るとまで言われている。
ヴィルヒリオ・マルティネス氏は、現代では忘れ去られようとしていた古代から続くペルー原住民の人々の文化や在来種の作物、生態系などを、ガストロノミーを通じて再発見させてくれる。彼の情熱と才能によって生み出される料理は、食材の豊かな多様性と地域の文化を反映しており、世界中の食通から高い評価を受けている。
The World‘s 50 Best Restaurants(世界のベストレストラン50)は、世界中の食通や批評家からなる審査員によって選出される世界最高峰のレストランランキング。その年のトレンドが如実に出るランキングとして注目されている。2023年は6月20日にスペインのバレンシアで開催された。
ちなみに、海外で唯一ヴィルヒリオ・マルティネス氏のレストランが日本にある。2022年7月に東京・紀尾井町に誕生した「マス(MAZ)」である。上記のマテル・イニシアティバが手掛け、ペルーの生物多様性を新たな解釈で提供するイノベーティブレストラン。ヴィルヒリオ・マルティネス氏は日本の多彩な食文化や風土に、ペルーとの親和性を見出だした。一皿ごとに両者の類似性と相違点を表現する独自のスタイルで、世界中の美食家や文化人を魅了している。
「マス(MAZ)」
東京都千代田区紀尾井町1番3号 東京ガーデンテラス紀尾井町3F
17時〜23時
火曜日定休
https://maztokyo.jp