パンデミックによるサステナブルな旅行への需要に関する調査結果を発表
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[リスヴェル編集部]2021年05月10日公開

エリア:指定なし / ジャンル:観光情報・観光局・現地便り , 

世界最大級の宿泊予約サイト「Booking.com(ブッキング・ドットコム)」が4月22日の「アースデイ2021」に新型コロナウイルス感染症によるサステナブルな旅行への需要の高まりに関する調査結果を発表した。

ブッキング・ドットコムの調査によると、世界中の人々が旅行に行けない環境の中で、旅行が与える幅広い影響にさらに敏感になり、世界の旅行者の半数以上(53%)が「新型コロナウイルス感染症の影響で、よりサステイナブルな旅行を望むようになった」と回答するなど、責任ある旅行への傾向が強いことが伺えた。2021年以降、再び安全・安心に旅行ができるようになれば、旅行者の間で環境に配慮したサステナブルな意識や行動が根付いていくことになるのではないだろうか。

変化する旅行先、コミュニティへの影響を配慮する傾向
新型コロナウイルス感染症による行動変容により、多くの人々の旅行に対する考え方に変化がみられることが分かり、今後の旅行の在り方に新たな価値観が生まれている。例えば、世界の旅行者の6割以上(63%)、日本の旅行者の約7割(67%)が「混雑した観光スポットは避けるつもりである」と回答。「ピークシーズン中の旅行を避ける」と答えた世界の旅行者は51%(日本55%)、「混雑緩和のためにいわゆる主流な観光地ではない場所に足を運ぶ」と答えた世界の旅行者は48%(日本38%)に上るなど、旅行先の選択に変化がみられた。

同時に、旅行がより長期的に再生の効果をもたらし、実際にコミュニティの復興に役立つものにしたいと考える人が多いことが分かった。世界の旅行者の68%、日本の旅行者の54% は「旅行に使ったお金が現地コミュニティに還元されることを望んでいる」と回答し、世界の旅行者の43%(日本32%)は「旅行に関する選択にさらに配慮することで現地のコミュニティや経済を支えたい」と回答している。

サステイナブルな旅行に向けた世界的な意識の変化と日本の意識の低さが浮き彫りに
環境に配慮するという意識は旅行先での行動にも影響を及ぼしており、多くの旅行者は現地でもサステイナビリティを念頭に置いて過ごしたいと考えているようだ。世界中の旅行者の81%が「エコフレンドリーな宿泊施設に少なくとも1回は滞在したい」と意志を示しているが、日本の旅行者は36%と世界と比較すると意識の低さが浮き彫りになった。また、世界の旅行者の84%は「目的地を訪れる際に廃棄物を減らしてプラスチックをリサイクルするつもりである」と回答。日本の旅行者においても73%がその意識を持っており、宿泊施設のエコフレンドリーへの意識は低いものの、地球環境全体への配慮は意識している。また、8割以上がコロナ禍により「サステイナブルな旅行を優先」すると回答している。

旅行の未来に関する予測の詳細:https://www.booking.com/articles/category/future-of-travel.html

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