ウルル登山禁止を受け、ノーザンテリトリー政観が新たなウルルの体験を展開
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[リスヴェル編集部]2020年01月 7日公開

エリア:オセアニア  > オーストラリア  > その他のオーストラリアの都市 / ジャンル:観光情報・観光局・現地便り , 

オーストラリアを象徴する一枚岩の「ウルル」への登山が2019年10月26日に閉鎖された。それに伴い、オーストラリアのノーザンテリトリー政府観光局は新たなウルルの体験の展開をはじめた。

ウルルの登山禁止の背景を少し触れてみよう。ウルルと砂漠の大地にそびえる太古の赤い巨岩群カタ・ジュタを含む「ウルル‐カタ・ジュタ国立公園」は、1987年に世界自然遺産として登録され、その後、文化的にも重要な場所であることから1994年に複合遺産に登録された。

この地域を管理しているアボリジニ、アナング族の文化や信仰も対象であり、ウルルとカタ・ジュタ地区は世界的にも人気の高い観光地でもある。一方、先住民にとってウルルは聖地であり、長年にわたって登山禁止を求めてきた。この聖地ウルルの登山は、ウルルとカタ・ジュタの伝統的な土地の所有権を持つアナング族の人々に返還された日から34年後、つまり2019年10月26日をもって正式に終了することになった。

ウルル‐カタ・ジュタ国立公園で楽しめるアクティビティの一部分を紹介。

芸術家ブルース・マンロー氏による「フィールド・オブ・ライト」
ウルルの麓で国際的にも高い評価を得ているアートインスタレーション。5万個を超えるLEDライトが織りなす光の絨毯は幻想的。2017年4月から期間限定で開催されていたが、人気が高いために無期限延長と発表された。

ウルルの麓を巡る夕日や朝日を拝む散策
ウルル周辺の赤土は太陽が射す角度によって色が変わり、時間の経過によってさまざまな表情を見せる。特に夕日や朝日を浴びて刻々と移ろいでいく色彩は芸術的。ラクダの背中に乗って開拓時代の探検隊気分で、日の出や日の入りを観賞する。

麓で楽しむラグジュアリーな美食体験
「サウンド・オブ・サイレンス」は、砂漠に設営された会場にアボリジニに古くから伝わる管楽器“ディジュリドゥ”の音色が響き、スパークリングワインを片手にサンセットを堪能した後、ディナービュッフェを楽しめる。

その他、アボリジニの伝統的な食文化「ブッシュタッカー(オーストラリア原産の動植物)」や伝統ダンス、文字を持たない彼らが歴史を伝える方法としてきたドット・ペインティングのワークショップ、ブーメラン投げ体験、ディジュリドゥ演奏などの文化体験の数々、ガイド付きウォーキングトレイルやセグウェイで巡るウルル一周ツアー、上空から鳥瞰した景色を楽しめるヘリコプターツアーなどがある。

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