- 2025.08.20
広島城では、昭和33年(1958)6月1日に開館した現在の天守の累計来城者数が1,300万人に達したことを祝して記念セレモニーが行われた。来城者1,300万人の代表に選ばれたのは、青森県から初めて広島城を訪れた小学校5年生。セレモニーでは、両親と一緒にくす玉を割り、広島城館長から祝いの認定証と副館長から記念品が贈呈された。最後に、兜や刀を身につけて広島城キャラクター「しろうニャ」との記念撮影を行った。
広島城は、毛利輝元が天正17年(1589)に築城を開始後、毛利氏・福島氏・浅野氏の歴代城主のもと広島の要としてその発展を見守ってきた。昭和20年(1945)8月6日に原爆の爆風で全壊したが、昭和33年(1958)に現在の天守が鉄筋コンクリート造で外観が復元され、現在も広島の武家文化を伝える歴史博物館として親しまれている。この広島城も老朽化などによって、2026年3月22日に天守閉城が決定している。
広島城の歩み
1589年 毛利輝元(元就の孫)広島城の築城開始。
1600年 関ヶ原の合戦 輝元は西軍総大将となるが敗北し、徳川家康によって周防・長門へ転封。福島正則、入城。
1619年 福島正則、城の無断修築により改易。浅野長晟、入城。以降、浅野氏が約250年に渡って統治。
1871年 廃藩置県により広島県が成立。本丸に県庁設置。
1894年 日清戦争勃発、城内に大本営が設けられる。
1945年 原子爆弾投下により天守倒壊。本丸の中国軍管区司令部 防空作戦室から新型爆弾投下の一報が通信される。
1951年 体育文化博覧会で模擬天守(木造)建設。
1958年 広島復興大博覧会の第3会場として現在の天守(鉄筋コンクリート製)建設。博覧会終了後 6月1日に「広島城郷土館」としてオープン。現在、築城67年。
2015年10月20日 来城者1,000万人達成記念セレモニー
2025年8月8日 来城者1300万人達成記念セレモニー
広島城 公式ウェブサイト:https://hiroshimacastle.jp/
広島城 公式Instagram:https://www.instagram.com/hiroshima_castle/