奇才アーティスト マルセル・ワンダース「Pinned Up at the Stedelijk」展
期間:2014年2月1日から 2014年6月15日まで
[リスヴェル編集部]2014年04月 8日公開

エリア:ヨーロッパ  > オランダ  > アムステルダム / ジャンル:アート・カルチャー・歴史・ミュージック , 観光情報・観光局・現地便り , 

オランダを代表する現代アーティストでありデザイナーのマルセル・ワンダース氏(Marcel Wanders)って知っている?オランダのデザイン界の礎を築いた彼の作品は、家具、インテリア、家電、化粧品、食器など様々な分野にわたり、デザインの機能性はもちろん、ユーモアを巧みに盛り込んでいるのが特徴。1980年代以降、世界で最も優れたデザイナーのひとりとされ、ワイルドなスタイルが印象的なその創造性はデザイン界を牽引している。

アムステルダムのモダン&コンテンポラリー・アートの殿堂アムステルダム市立美術館(Stedelijk Museum Amsterdam)で大規模な展覧会「マルセル・ワンダースに釘付け – 25年のデザイン史(Marcel Wanders: Pinned Up at the Stedelijk)」が2014年2月1日から6月15日まで開催されている。ヨーロッパでは15年ぶりとなるデザイナーの作品展で、彼の活動の初期から現在までの作品を中心に振り返り、50歳となるキャリアの節目に企画された大規模な回顧展。オリジナルスケッチ、試作、実験作品、特別プロジェクトなど400点を超えるアートオブジェクトがこのユニークなアムステルダム出身デザイナーの世界観を垣間見ることができる。展覧会ポスターには、ニューヨークタイムス誌に“デザイン界のレディ・ガガ”と言わしめたアーティスト自身がピンで掲示された模型のようなウィットに富んだポーズで登場している。

マルセル・ワンダースの世界が3つのゾーンに分かれて展示されている。「ホワイトゾーン」はワンダースの作品における職人的技術、革新性、物語性をキュレーターが分析。1996年に発表され国際的な知名度を得た Knotted Chair の制作過程が紹介され、強度と軽量さを併せ持つ作品に新素材や化学に強い興味と関心をもって取り組んだことが示されている。「ブラックゾーン」は、イマジネーションに任せて1分で描いた陶器のシリーズなど実験的、個人的な作品が劇場のような空間に配され、まさにデザイナーのファンタジーの世界に入ったかのようだ。「アートディレクション・ラウンジ」では、ワンダースがアートディレクターを務める「Moooi」から生まれた若いクリエーターの作品が中心に展示され、創作の周辺にある活動を知らせるもの。

Marcel Wanders: Pinned Up at the Stedelijk
開催期間: 2014年2月1日~6月15日
会  場: アムステルダム市立美術館
開館日時: 無休 午前10時~午後6時(木曜日のみ夜10時まで、入館は30分前まで)
入館料: 大人15ユーロ、学生7.50ユーロ、子供(18歳以下)無料
URL: マルセル・ワンダースに釘付け – 25年のデザイン史(美術館の英語サイト)
http://www.stedelijk.nl/en/exhibitions/marcel-wanders-pinned-up-at-the-stedelijk

マルセル・ワンダースがデザインを手がけたモダンなホテル「Andaz Amsterdam」(レストランのみの利用も可)
住 所: Prinsengracht 587, Amsterdam
URL: http://www.amsterdam.prinsengracht.andaz.hyatt.com/en/hotel/home.html

【お問い合わせ】

risvel facebook