ターキッシュ エアラインズは、2025年12月1日からサムスンと連携した「スマートタグ付き手荷物サービス」を導入した。SmartThings の技術を旅客の手荷物追跡に導入したのは世界で初めてとされる。このGalaxy SmartTag とアプリ「SmartThings Find」を活用することで、利用者が手荷物の位置をこれまでより確実に把握できるようになり、国際線旅行の安心感を高めることになる。

今回のサービスは、デジタル技術を活用して手荷物サービスを強化した点であり、ターキッシュ エアラインズが進めるデジタルトランスフォーメーションの一環である。手荷物には Galaxy SmartTag が取り付けられ、利用者は「SmartThings Find」アプリを通じて自分の荷物の現在地を確認できる。万が一の遅延や紛失時も、迅速な所在確認が可能となり、旅程への影響を最小限に抑えられる点が大きなメリットとなる。アプリ内に手荷物の写真を登録できる機能も用意されており、識別性の向上にもつながる。

ターキッシュ エアラインズは1933年にトルコのフラッグキャリアとして設立。世界131か国355空港へ路線を展開し、512機の乗客・貨物機を運航する航空会社。乗客数が多く、経由地も多岐にわたることで、手荷物サービスの向上は旅全体の体験価値を改善する重要な要素となる。今回の技術導入により、主要ハブ空港での乗り継ぎ時も安心して旅を続けられる環境が整う。利用者が増加するホリデーシーズンをはじめ、年間を通じて利便性を高めることが期待される。

今後は手荷物以外の分野にも SmartThings の位置情報技術を取り入れ、乗客向けサービスへの拡張を検討していく方針が示されている。搭乗手続きや空港での案内、機内サービスとの連携など、デジタルソリューションを活用した航空体験の向上に向けた取り組みが進む可能性がある。利用者が自分の旅をより主体的に管理できる環境づくりが、国際線ネットワークを持つ同社のサービス強化につながりそうだ。

ターキッシュ エアラインズ
https://www.turkishairlines.com/