- 2025.11.21
ローマのドーチェスター・コレクション「ホテル・エデン」最上階に位置するレストラン「ラ・テラッツァ」が、このたび、最新のミシュランガイドにおいて一つ星を獲得しました。
この栄誉は、エグゼクティブシェフのサルヴァトーレ・ビアンコ率いるキッチンチームと、総支配人ミルコ・カッティーニを中心としたホスピタリティチームの功績を称えるものです。ローマの街並みを一望する絶景とともに、イタリアを感じる独創的な料理体験を提供しています。
今回の受賞は、ビアンコがホテル・エデンに着任後わずか18か月で達成された快挙でもあります。1978年、ナポリ近郊のトッレ・デル・グレーコに生まれた彼は、伝説の料理人グアルティエロ・マルケージのもとでスーシェフを務めた後、ミシュランの星を守り続けたレストラン「イル・コマンダンテ」を率いるなど、数々の軌跡を築いてきました。
幼少期から家族のアトリエで彫刻や絵画などの芸術に触れてきた彼にとって、料理は“五感で完成する唯一のアート”。彼の哲学 「過去の前衛」は、伝統と革新、記憶と創造、地域性と国際感覚を調和させながら、新しい食体験を生み出します。
ビアンコの料理は、選び抜いた食材と記憶を紡ぐアプローチから生まれる、地中海の感性を優雅に映し出しています。イタリアの伝統を革新的な発想で表現した2種類のコースメニューに加え、アラカルトでもその個性を味わうことができます。代表的なシグネチャーディッシュには、どんぐりと焙煎コーヒー、ケンタッキー産タバコ、麦を合わせたスパゲッティ、柿キムチとピジョン、海の野菜“ヴィニャローラ”をイカで表現した一品など、記憶を刺激する味わいが揃います。
シェフ・サルヴァトーレ・ビアンコのコメント
「当レストランが再びミシュランの星をいただけたことは、何より大きな喜びです。挑戦を支えた勇気、チームの力、そして情熱への評価だと受け止めています。一年半の歩みの中で、進化するローマの躍動と、より本質を求めるゲストの感性が、私の料理を磨いてくれました。この星は、伝統を新たな視点で捉え、未来へつなぐ一歩です。チームとこの瞬間を共有できることに心から感謝し、これからも“真の感動”を創り、届けていきたいと思います。」
ホテル・エデン総支配人 ミルコ・カッティーニ は次のように述べています。
「この評価は、料理の創造性と卓越したサービスを称えるものであり、私たちにとって大きな喜びです。サルヴァトーレ・ビアンコ率いるチームが積み重ねてきた情熱と献身の成果であり、ローマの魅力を食を通じてお届けするという使命が確かな形となりました。ホテル・エデンはこれからも、この地に根ざした比類ない体験をお届けしてまいります。」
なお、ビアンコはホテル内の 「イル・ジャルディーノ・リストランテ」 の監修も務め、洗練された地中海料理を気軽に楽しめるメニューを提供しています。



