- 2025.06.10
現地体験型アクティビティ専門予約サイト「ベルトラ」は、今年の夏季期間における海外現地体験アクティビティの予約動向に関する調査結果をまとめた。調査は、2025年5月20日時点のベルトラの予約状況に基づき、2025年6月から8月における日本人渡航者の人気渡航先および海外現地アクティビティの予約動向で、主な調査結果は次の通り。
1.人気渡航先に変動、ヨーロッパ・北米が急上昇
2025年夏の日本人渡航先ランキングでは、ハワイ・オアフ島が不動のトップを維持。
ヨーロッパ(特にパリ)と北米(ロサンゼルス、ラスベガス)のランキングが大幅に上昇。昨年夏に開催されたスポーツイベントがパリの人気を後押ししたことや、一時的に円高が進行しアメリカ方面への旅行のハードルが下がったことで、「いつか行ってみたかった都市」への旅行意欲が高まったと推察。一方で、韓国やバンコクなどアジアの一部の主要都市は順位を下げ、為替の影響で割安感が薄れた可能性も示唆される。
2.定番アクティビティに加え、利便性や多様なニーズに応える体験が人気
ハワイのサンセットクルーズやマリンアクティビティ、アジアの世界遺産ツアー(アユタヤ遺跡、ハロン湾)やDMZツアー、欧米のグランドキャニオンやモンサンミッシェルといった、その地域ならではの定番体験が依然として高い人気。
旅行先での移動と手配の効率性や利便性を重視する傾向にあり、移動を伴うツアーではトイレ付きバスや球場送迎など、旅程全体のストレスを軽減するサービスが求められている。歴史・文化に深く触れるツアー、自然の中でのアクティブな体験、自然保護とアドベンチャーを融合させたエコツアー、また、スポーツ観戦など特定の体験などの多様なニーズに応えるアクティビティが人気。
3.現地体験アクティビティの平均顧客単価が全体で上昇
予約一つあたりの平均顧客単価は全体で+43%で引き続き大幅に上昇。主に円安や現地物価の高騰が複合的に影響していると推察。特にアジア(+34%)とヨーロッパ(+29%)で高い伸びが見られ、これまで比較的割安だったアジアでも費用増が顕著。単価が高かった北米(+27%)でもさらに単価が上昇。一方でハワイの単価上昇は+4%と比較的緩やかで、ホテルや航空券を含めた全体の旅行費用が上昇する中、現地体験やアクティビティへの出費を抑える傾向がある。
2025年1月~3月の日本人出国者数は2019年比で約7割程度の回復に留まっている市場環境の中、ベルトラが取り扱う現地アクティビティの予約数は前年同期比(1月~3月)で+16.2%と着実に増加しており、現地体験が依然として海外旅行における重要な要素の一つであることが示唆されている。
ベルトラ
現地ツアー数:約2万ツアー / 現地ツアー催行会社数(世界):約8,800社
取り扱い国数:150カ国 / 会員:約285万人 / 参加体験談:約61万件
https://www.veltra.com/jp/