- 2025.02.18
JTBは、2025年の旅行動向の見通しをまとめた。この調査は、1泊以上の日本人の旅行(ビジネス・帰省を含む)と訪日外国人旅行、各種経済指標や消費者行動調査、運輸・観光関連データ、JTBグループが実施したアンケート調査などから推計したもので、1981年からより継続的に調査を実施している。2025年の調査結果の概要は次の通り。
・2025年1年間の日本人の総旅行人数は3億1,910万人(対前年102.9%)
・国内旅行は、旅行人数が3億500万人(対前年102.7%)、一人あたり旅行費用は47,800円(同101.1%)、総旅行消費額が14兆5,900億円(同103.8%)
・海外旅行は、旅行人数が1,410万人(対前年108.5%)、一人あたり旅行費用は334,100円(同106.2%)、総旅行消費額が4兆7,100億円(同115.2%)
・訪日外国人旅行者数は4,020万人(同108.9%)
日本人の国内旅行
・雇用や給与は次第に良化し暮らし向きもゆるやかな改善が期待され旅行の追い風に
・物価は引き続き上昇し、一人あたり旅行費用は高値傾向が継続する見込み
日本人の海外旅行
・近年は急激な円安により海外旅行控えの傾向だったが今後為替相場が落ち着けば海外旅行の盛り上がりに期待
・東アジアなどの近距離方面だけでなく、ヨーロッパやオセアニアなどの中長距離方面の旅行者数も伸びる見込み。一人あたり旅行費用は昨年からさらに増加
訪日外国人旅行者
・2025年は過去最高となった2024年をさらに上回る見込み
・新型コロナウイルス感染症後の急激な需要回復が一巡。前年比で伸び率ゆるやかに
旅行者の現状
国内旅行について、2024年は前年に実施された観光支援策の終了や国内の物価高などの影響により宿泊者数は伸び悩み。2024年の延べ宿泊者数は1~11月の累計は4億4,858万人泊、2023年同期(4億5,975万人泊)と比べ97.6%、2019年同期(4億4,232万人泊)と比べ101.4%。
海外旅行について、2024年は国内外の物価高、円安、世界的な政情不安などの影響により海外旅行者数の回復は遅れ。2024年1~11月の日本人出国者数の累計は1,182万人、2023年同期(867万6千人)と比べ136.2%、2019年同期(1,836万8千人)と比べ64.3%。
訪日旅行について、2024年は円安および物価安などの影響により回復の勢いが一層増加。2024年1~11月の訪日外客数の累計は3,338万人、2023年同期(2,233万2千人)と比べ149.5%、2019年同期(2,935万6千人)と比べ113.7%。国・地域別は、2024年1~11月の累計は多い順に韓国(795万人、2023年同期比128.7%)、中国(637万7千人、2023年同期比301.8%)、台湾(555万3千人、2023年同期比146.%)。
2025年のカレンダーは、3連休以上が9回。ちなみに2024年は11回。GWは後半5月3日(土)~6日(火)が4連休となり、前半4月26日(土)~29日(火)は4月28日(月)を休めば4連休。夏休みは、お盆期間の平日8月12日(火)~15日(金)を休むと8月9日(土)~17日(日)の9連休。2025年~2026年の年末年始は、12月29日(月)~31日(水)を休めば12月27日(土)~1月4日(日)の9連休。