ホクレア、1976年初航海から50周年 ポリネシア航海協会が記念資料を順次公開
期間:指定なし
[リスヴェル編集部]2026年05月11日公開

エリア:ハワイ / ジャンル:観光情報・観光局・現地便り , アート・カルチャー・歴史・ミュージック , 

ポリネシア航海協会(PVS)は、ハワイ伝統航海カヌー「ホクレア(Hōkūleʻa)」が1976年5月1日にマウイ島ホノルア湾を出航し、伝統航法のみでハワイからタヒチへと渡った初の外洋航海から、2026年5月1日で50周年を迎えた。同協会はこの節目に、当時の写真、映像、新聞記事、関係者の証言などを、公式SNS(Instagram・Facebook:@hokuleacrew)を通じて順次公開している。

1976年の航海は、ミクロネシア・サタワル島出身のマスターナビゲーター、マウ・ピアイルグ氏の導きのもと、星、風、波、雲、海そのものを読み解く伝統航法(ウェイファインディング)のみで実施された。31日間の航海を経て、1976年6月1日にフランス領ポリネシア・トゥアモトゥ諸島マタイヴァに到達し、同年6月4日にはタヒチ・パペーテ港に入港。港には17,000人以上が集まり、到着を歓迎した。その後、同年7月にタヒチを出発し、7月26日にオアフ島マジック・アイランドに帰還。往復で計52日間にわたる航海を成し遂げている。

この航海は、ポリネシアの祖先が高度な航海技術とナビゲーション能力を有し、太平洋を意図的に渡り定住したことを実証する試みであり、長年支持されてきた「偶発的漂流説」に対して明確な異議を唱えるものとなった。そして、約600年ぶりに古代航路「ケアライカヒキ(Kealaikahiki=タヒチへの道)」をたどった航海でもあった。

1976年当時、ハワイ語や伝統文化、アイデンティティが失われつつあった中で実施されたホクレア航海は、先住民の知識体系を再認識する契機となり、文化的誇りの再生、言語や伝統の復興、ネイティブ・ハワイアンおよび太平洋諸島の人々の主体性回復に寄与する「ハワイアン・ルネサンス」の礎として位置づけられている。

ポリネシア航海協会は1973年に設立された非営利団体で、コンパスなどの計器を使わず、星や太陽の動き、波や風の変化を手がかりにする伝統航海術の保存と継承を目的としている。1976年以降、ホクレアおよびヒキアナリアを通じて50年近く世界の海を航海し続けており、太平洋のコミュニティを結ぶ活動や、環境保護・文化的誇りの普及にも取り組んでいる。

【1976年 航海スケジュール】
1976年5月1日:ハワイ・マウイ島ホノルア湾を出航
1976年6月1日:フランス領ポリネシア・マタイヴァに到達
1976年6月4日:タヒチ・パペーテ港に到着
1976年7月4日:タヒチを出発(ハワイへの帰路)
1976年7月26日:オアフ島マジック・アイランドに到着

【参考情報】
発信元:ポリネシア航海協会(PVS)
記念アーカイブ公式アカウント:Instagram・Facebook @hokuleacrew
ホクレア公式ウェブサイト(ハワイ州観光局サイト内):https://www.allhawaii.jp/hokulea/
"Way of the Navigator"動画(日本語字幕):https://www.youtube.com/watch?v=sueOe8uJIag

【お問い合わせ】

risvel facebook