ドイツのパン作りの伝統と文化
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[リスヴェル編集部]2021年08月12日公開

エリア:ヨーロッパ  > ドイツ / ジャンル:グルメ・スイーツ , 

ドイツのパン文化は、ドイツ国内無形文化財に登録されている。毎日3200種余りのパンが焼かれ、昔ながらの近所のパン屋さんで焼き立てを買うのがドイツの習慣。ドイツは、ヨーロッパでも一人当たりのパン消費量が多く、年間のパン消費量は約85kgに及ぶ。ちなみに日本人のパンの消費量は年間平均で約45kg(総務省統計局データより)で、世界第一位のパン消費量の国はトルコで年間の消費量はなんと160kg以上とか。

ドイツではベーカリーを営むには公認マイスター資格が必要。大規模な近代的なパン屋さんから、100年以上も家族で経営しながら伝統的なパンを焼き続けているパン屋さんに至るまで、店舗の大小に関わらず、どこの町にもパン屋さんを見かける。ドイツパンの特色はライ麦にあり、小麦と混合したパンが好まれている。ドイツ人のパン好きが高じてか、ドイツの都市ウルムには、1955年に世界で最初のパン博物館として設立された「パン製造博物館」があるほど。

ドイツのパンは、昔ながらのレシピで作られた様々な種類の生地からパンを作っている。ライ麦、スペルト小麦、全粒粉、小麦など、小さなパン屋さんでも20種類以上のパンを作っていたりする。美味しいパン作りの秘密は、愛情を注ぐだけではなく、基本的な材料の製造方法や産地を注意深く調べ、生地を十分に発酵させることが重要だという。そして生地。パン生地は最大で40%の水分を含んでいるが、この水も生地をより膨らませ、緩くて伸びやかな粘り気を与える水を使ったりしている。また、ドイツのパン生地は、小麦粉、水、塩に加えて、秘密の材料を少し加えたものが多いらしい。その秘密の材料が気になるところだが、まずはその秘密を探るべく、ドイツに行ってパン屋さんでパンを食べてみたい。

(参考資料:ドイツ観光局 https://www.germany.travel/en/campaign/german-local-culture/craft/bakeries.html

Photo by Roman Kraft on Unsplash

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