グレートバリアリーフにあるタウンズビルに誕生した海中美術館
期間:指定なし
[リスヴェル編集部]2020年08月13日公開

エリア:オセアニア  > オーストラリア  > グレートバリアリーフ / ジャンル:アート・カルチャー・歴史・ミュージック , 

クイーンズランド州政府観光局によると、南半球では初の海中美術館(Museum of Underwater Art、略称MOUA)がグレートバリアリーフにあるタウンズビルに2020年8月1日にオープンし、海中美術館の一部が一般公開された。

海中美術館では、サンゴ礁の保護と修復を目的に、世界的に有名な彫刻家ジェイソン・デケアレス・テイラー氏が制作した数々のアート作品が海中に展示されている。各作品は海洋生物に悪影響を与えないステンレスと中性pHなどの特殊素材で作られており、年月をかけてアート作品にサンゴが繁殖し、魚たちの住処になることを目指している。

この海中美術館のオープンに続き、2021年にはパーム島、マグネティック島近海でテイラー氏のアート作品の展示・公開を予定している。因みにテイラー氏が指揮する海中美術館は、現在メキシコとスペインにあり、タウンズビルにおける海中美術館は南半球では初となる。
 
クイーンズランド州政府観光局では、世界的な新型コロナウイルスのパンデミックの影響で現地への渡航ができない現状を踏まえて、動画を制作し公式YouTubeで公開している。 https://www.youtube.com/watch?v=FVIcq0t4J_4

公開されたアート作品の紹介
1) オーシャン・サイレン(Ocean Siren)

唯一海上に設置されたモニュメント「オーシャン・サイレン」は、タウンズビル湾岸に設置されてビーチから観られる。先住民族をモデルにしたモニュメントにはLEDライトが装飾されており、日没後、近海のデイビスリーフ測候所で観測される毎日の平均海水温度を反映して、青、黄、高温の場合はサンゴが危険な状態になることから警告を示す赤が点灯される。

2) コーラル・グリーンハウス(Coral Greenhouse)
タウンズビルの岸から80km離れたジョン・ブルーワー・リーフに位置し、シュノーケリングもしくはダイビングで訪れることができる。海底にはビニールハウスを模したステンレス製の建造物や植物型のモニュメント、グレートバリアリーフを守る様々な人の像が設置され、サンゴ礁の保護と修復の重要性を表現。

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