グレートバリアリーフ生息のサンゴ白化、観光地への影響はわずかな程度に
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[リスヴェル編集部]2020年04月27日公開

エリア:オセアニア  > オーストラリア  > グレートバリアリーフ / ジャンル:観光情報・観光局・現地便り , 

クイーンズランド州政府観光局は、2020年4月7日にグレートバリアリーフ海洋公園局(豪政府機関GBRMPA)より発表された「2020年3月実施のグレートバリアリーフ地域におけるサンゴの白化調査」について詳細をまとめた。

研究データの骨子:
【目  的】 グレートバリアリーフ全域におけるサンゴの白化の範囲と深刻度を測定するため
【調査期間】 2020年3月後半の2週間
【調査方法】 1,036箇所を航空測量にて調査

オーストラリアを象徴するリゾート地のグレートバリアリーフにおいて最初に記録された大規模な白化現象は、当時の観測史上で最も暑い年となった1998年に発生した。それ以来、最高気温が塗り替えられていく中、2002年、2016年、2017年、そして今回の2020年と大規模な白化現象が発生している。

今回の2020年3月の調査結果は、2016年、2017年の結果よりも白化の範囲がより広範囲に渡ることを確認した。一方、ケアンズ地域やウィットサンデー地域など観光客が訪れる海域では、サンゴの白化はほとんど確認されず、観光への影響は少ないことが今回の航空測量で判明した。

調査協力をしたジェームズクック大学ARCサンゴ礁研究センター モーガン・プラチェット教授は、「白化は必ずしも致命的なものではなく、一部のサンゴ種が他の種類に比べて影響を受けています。色褪せたサンゴや軽く白化したサンゴは通常、数週間から数ヵ月以内に元の色に戻り、生き続けます。今後は2020年後半に再び調査を行い、今回の白化現象によるサンゴの損失を評価します」とコメントしている。

リーフの様子が確認できる情報サイト「Great Barrier Reef Today」
https://www.tropicalnorthqueensland.org.au/great-barrier-reef-today/

オーストラリアの約1/4の面積を占めるクイーンズランド州は、北東部に位置し、ケアンズ、ブリスベン、ゴールドコースト、グレートバリアリーフ等、人気の観光地を有する州。年間を通じて温暖な気候に恵まれ、日本との時差も1時間のため、時差ぼけを気にせずに旅行を楽しめる。

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