インカ以前の壮大な遺跡チャビン・デ・ワンタル~いまだに発掘作業が続く世界遺産~
期間:指定なし
[ペルー政府観光庁]2019年09月17日公開

エリア:南米  > ペルー / ジャンル:観光情報・観光局・現地便り , 名所旧跡・観光施設 , 

 今からちょうど100年前の1919年8月、ペルーのアンカシュ地方で古代ペルーの最も重要な考古遺跡が発見されました。インカ以前の紀元前1000年頃から200年頃にかけて栄えたとされるチャビン文化の代表的な遺跡で、建物の下にはいくつもの地下室があり、内部には地下通路が縦横に張り巡らされているのが特徴です。
 しかし発見から100年が経つ今でも発掘作業は続いており、発掘が終わっているのはまだ全体の15%ほどのみということです。昨年の8月には、ある考古学者チームがマイクロカメラの搭載された小さなロボットを使い、人間では入り込めない地下スペースを探索した結果、この50年で最も重要と思われる発見に至りました。発掘された遺跡群(内部地下の壁、廊下、排水路、様々な道具)からはチャビン文化の豊かさを感じることができます。その中にはペルーで初めて発見されたチャビン時代のヒトの墓も含まれていました。
 チャビン・デ・ワンタルはアンカシュ州ワリ郡に位置し、標高3140mの高地にあります。ペルー中部に位置する、美しい国立公園を持つワラスから日帰りツアーに申し込んで行くこともできますが、じっくり見学するなら1泊するのもおすすめです。ワラスまではペルーの首都リマからバスで北へ約7時間で到着します。バスの車窓からは広大な大地が目の前に広がる絶景を楽しむことができます。チャビン・デ・ワンタルには手頃なホテルもあり、1泊して村の博物館をゆっくり鑑賞するのもお勧めです。もしくはブティックホテルのような洒落たホテルを有するワラスで1泊して、山岳地帯ならではの本格的なトレッキングツアーに参加するのも一興です。
 ペルー南部のクスコ、マチュピチュ、プーノは観光地としてすでに日本でもよく知られていますが、リマ北部の山岳地帯周辺にも手つかずの自然が多く残っており、トレッキングや登山などアウトドアアクティビティを気楽に楽しむことができます。
 

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