【観覧券プレゼント】「貴婦人と一角獣展」
期間:2013年4月24日から 2013年7月15日まで
[リスヴェル編集部]2013年02月22日公開

エリア:指定なし / ジャンル:アート・カルチャー・歴史・ミュージック , イベント・フェスティバル , 

パリ・セーヌ左岸、ソルボンヌ大学に隣接したカルティエ・ラタンの一角に、15世紀末の館と古代ローマの公共浴場の遺構を利用して、1843年に創立された「フランス国立クリュニー中世美術館」。5世紀から15世紀までのヨーロッパ中世美術の傑作を数多く所有し、そのコレクションは23,000点以上。その貴重なコレクションの中で、至宝と言われているのが《貴婦人と一角獣》です。

《貴婦人と一角獣》は、西暦1500年頃の制作とされる6面の連作タピスリーで、19世紀の作家プロスペル・メリメやジョルジュ・サンドが言及したことで、一躍有名に。

6面のタピスリーは、いずれも赤色の千花文様の地の上に、藍色の円形の島のような場を画して、貴婦人と一角獣と獅子を配置しています。紋章を描いた旗や、両側に立つ樹木も、共通の要素で、6面のうちの5面は、それぞれの画面に登場する貴婦人たち、また動物たちの仕草や行為から、触覚、味覚、嗅覚、聴覚、視覚という人間の5つの感覚を表現したものと考えられています。しかし、6面目の、「我が唯一の望み」と題された、もっとも大きなタピスリーは未だ謎に包まれています。「我が唯一の望み」という題名は、画面中央の背後に配された、青い大きな天幕の銘文から取られています。この言葉は何を意味しているのでしょうか。貴婦人は、侍女が捧げ持つ小箱から、宝石を選んで身につけようとしているようにも、また逆に箱に宝石を戻しているようにも見えます。この最後の画面が何を意味しているかについては、様々に論じられてきました。 五感を統べる第六の感覚である、心、知性、精神であるとも言われますし、銘文からは、愛や結婚といった意味が導き出されています。 宝石が象徴するものに対する貴婦人の身振りも、どちらとも解釈することができます。最後に残された大きな謎。 それは、連作の魅力をいっそう高めているのではないでしょうか。

本作がフランス国外に貸し出されたのは過去にただ一度だけ、1974年のことで、アメリカのメトロポリタン美術館でした。本展は、この中世ヨーロッパ美術の最高傑作の誉れ高い《貴婦人と一角獣》連作の6面すべてを日本で初めて公開するもので、タピスリーに描かれた貴婦人や動植物などのモティーフを、関連する彫刻、装身具、ステンドグラスなどで読みといていきます。

クリュニー中世美術館の珠玉のコレクションから厳選された約40点を通して、中世ヨーロッパに花開いた華麗で典雅な美の世界を紹介します。

会期は東京展が2013年4月24日(水)~7月15日(月・祝)まで。その後、2013年7月27日(土)~10月20日(日)まで大阪で開催。

この貴婦人と一角獣展の観覧券をRisvel会員の中から5組10名様にプレゼントいたします!

【お問い合わせ】

  • フランス国立クリュニー中世美術館所蔵 「貴婦人と一角獣」展
  • 住所:国立新美術館 企画展示室2E 地図
  • ホームページ:http://www.lady-unicorn.jp/
  • 営業時間:10:00~18:00 金曜日は20:00まで。入場は閉館の30分前まで。
  • 休日:毎週火曜日(ただし4月30日は開館)

【日本での問い合わせ先】

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  • TEL:03-5777-8600
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