- 2019.11.05
英国の専門誌『レストランマガジン』が主催する「世界のベストレストラン50」の南米版、「南米のベストレストラン50」がこのほど発表され、ベスト・レストラン(第1位)にリマ市の日系レストラン「Maido」が、第2位には同じくリマ市で営業する「Central」が輝きました。
リマ市内ミラフローレス地区に2009年に開業した「Maido」は、日系人シェフ、ミツハル・ツムラ氏が手掛ける日系料理(コミーダ・ニッケイ)レストランで、「南米のベストレストラン50」では、2014年以来、毎年トップ10にランクインしてきました。同レストランでは、寿司やアラカルトのほか、コース料理のテイスティング・メニューが人気で、和食をベースにペルーの食材やペルー料理と融合させたツムラ氏の創作料理が好評を博しています。
また、第2位に輝いた「Central」は、美食界が常に着目する最先端キュイジーヌを提供しており、過去3年にわたり「南米のベストレストラン50」のトップの座に輝いた実績を有しています。「Maido」やペルー料理界を牽引してきたといわれるガストン・アクリオ氏が展開する「Astrid y Gaston」と並び、「南米のベストレストラン50」および「世界のベストレストラン50」にもランクインしている常連のレストランです。
2017年の「南米のベストレストラン50」には、10軒のペルーのレストランがランクインしており、「Malabar」や「Fiesta」、「La Mar」、「Rafael」なども常にトップ50に名を連ねるレストランとなっています。そのほか、精肉店とレストランが合体したスタイルのステーキを提供する「Osso Carniceria y Salumeria」やアマゾン地方の料理を提供する「AMAZ」、伝統的なペルー料理のお店「Isolina」などもランクインしています。
変化に富む地形やさまざまな気候風土、移民が持ち込んだ多様な食文化の融合がペルーの豊かな食文化のルーツと言われています。ペルー料理は、3000種類にも及ぶジャガイモ、トマト、とうもろこしなどアンデスを起源とする日本でもなじみのある野菜類から、日系人が広めた日本の食文化から発展していったメニューや、セビーチェなどの柑橘果汁でしめる魚料理など、日本人にも親しみやすいメニューが多いのも特徴です。また、ピスコサワーに代表されるブドウを原料としたお酒や、クオリティの高いカカオの産地としても知られています。