ベルギーの都市アントワープにあるデ・コーニンク・ビール醸造所に、地ビールの世界を体験できる新アトラクション「アントワープ・シティ・ブリューワリー・デ・コーニンク」が2015年9月1日に開館した。デ・コーニンク（De Koninck）は1833年に誕生したアントワープを代表する地ビールのメーカーであると同時に、アントワープ市内にある唯一のビール醸造所でもある。

アントワープ・シティ・ブリューワリー・デ・コーニンクでは、最新のオーディオビジュアルを駆使し、10のテーマに分かれた部屋を通り、ビールの醸造方法、醸造所の歴史、地ビールの種類、各種チーズとのペアリングなど、幅広くベルギーやアントワープのビール文化を学ぶことができる。

1. Welcome to Antwerp
港湾作業員、ダイヤモンド商人、ファッショニスタなどアントワープらしい人々がお出迎え。アントワープの町について紹介。

2. Café de Historie
アントワープの街角の雰囲気を出したエリア。カフェの窓にはアントワープの180年の歴史が映し出される。

3. Small hands room
デ・コーニンクのラベルにも描かれているアントワープの町のシンボル「手」にまつわるエリア。自分の手形を残すことも。

4. Bolleke area
ベルギービールには、各メーカー専用のビールグラスがある。Bolleke（ボレケ）とは、デ・コーニンク専用の半球型のビールグラスのこと（画像参照）。ボレケのグラスに囲まれながら、ベルギービールのグラス文化について映像で学ぶ。

5. The virtual brewery hall
映像が銅のビール釜に映し出され、ビールの醸造方法が学べる。

6. The virtual bottling plant
ボトル詰め工場の世界をバーチャル体験。

7. The delivery service
輸送トラックに乗って、アントワープの町を走る配達のバーチャル体験。

8. De Plaisante Hof
ビアパブ。デ・コーニンク・ビール醸造所の歴代のオーナーの肖像画が語りかけるかも…。

9. The walkway
4メートルの高さのウォークウェイを通り、ブリューワリー・ホールに入ると今も現役の醸造所が見られる。

10. The De Koninck room
最後にデ・コーニンク・ビールの歴史を紹介した写真を展示。

館内を巡り終わったらバーで一杯。入場チケットの半券でデ・コーニンクの生ビール１杯が無料で味わえる。もちろん飲み足りない人は追加注文も可能。

アントワープ・シティ・ブリューワリー・デ・コーニンク
Antwerp City Brewery De Koninck
開　館：　火曜～日曜　10時～18時（入館は16時30分まで）
休　館：　月曜、1月1日、12月25日
住　所：　Mechelsesteenweg, 291 – 2018 Antwerp
所　要：　1時間～1時間半
入場料：　一般12ユーロ（ビール1杯券付）
オーディオガイド：英語、ドイツ語、フランス
ウェブサイト：　http://www.dekoninck.be/en