- 2024.12.02
ポーランド南西部、チェコとの国境付近のドルヌィ・シロンスク地方は“ポーランドのロワール”と称されるほど古城の多いエリアで、実にポーランドの城壁・宮殿の1/4がこの地方に存在する。また、ヴォヤヌフ城をはじめ、中世を起源とする古城の中にはホテルとして改装し、貴族気分で宿泊できる古城も少なくない。さらに、ドルヌィ・シロンスク地方には、世界遺産登録をはじめとする観光要素も豊富にある。
また、この地方は良質のミネラル分を含んだ湧水が出ることから、健康促進のための保養地が南部国境地帯を中心に発達した。作曲家のショパンが10代の頃に保養のため立ち寄った温泉地ドゥシニキ・ズドゥルをはじめ、クドヴァ・ズドゥルイ、ポラニツァ・ズドゥルイなどは温泉リゾートとして有名。
グウォグフ
ポーランド最古の町のひとつ。ジャドシャン族と呼ばれるスラヴ人の部族によって砦が作られたのが起源。
ヤヴォル、シフィドニツァ
中世からの旧市街があり、ヤヴォルとシフィドニツァの2ヵ所にある巨大な木造教会は、ヤヴォルとシフィドニツァの平和教会群としてユネスコの世界遺産に登録されている。
ヴァウブジフ
鉱山を中心とする工業都市として発展。旧市街やクションシュ城などの古城や教会が有名。
ヴロツワフ
ドルヌィ・シロンスク県の県都。オドラ川の畔にあり、中世はポーランド王国の交易・金融の都市として発展。ワルシャワと並んでポーランドの重要な金融都市であり、国内の主要銀行の本店のいくつかはこの街にある。ドイツ帝国時代に建設された鉄筋コンクリートの巨大な建築物「百周年記念ホール」は戦火を免れ、ユネスコの世界遺産に登録されている。市内を流れるオドラ川には12の島があり、100本以上の橋が架かっている「橋の街」でもある。