- 2024.09.19
ベルギーのワロン地域の都市モンスは、チェコの都市プルゼニと共に2015年の欧州文化首都に指定され、モンスおよび周辺地域では、キリスト教伝道師としてモンス近くのボリナージュ地域で約1年間を過ごしたゴッホの作品を集めた展覧会や、16世紀末のヨーロッパでは最も有名で最も影響力を振るった作曲家オルランドゥス・ラッススの作品を披露する「A Week with Lassus」の音楽行事をはじめ、演劇、芸術、文学、フェスティバル、色、ファッション、デザインなど、一年間を通して様々な文化的イベントが開催される。
モンスは、ベルギー西部の小高い丘にあるかつて炭鉱で栄えた町。首都ブリュッセルから南西に50km(直通電車で約45分)、パリから北東に約200km、リールから東に75kmの場所に位置する。歴史的に重要な建築遺産や文化遺産が多く残っており、2002年からワロン地域の文化首都に指定されている。美しい市庁舎の前にグランプラスが広がり、細い路地には可愛らしい店が並ぶ。
市庁舎とグランプラス
市庁舎はルネサンス様式の美しい建造物。グランプラスには市庁舎やカフェやレストランが並び、人々の憩いの場となっている。市庁舎の前には頭を撫でると幸せになると言われる小さな猿の像がいるので、忘れずに頭を撫でてみよう。
聖ウォードリュー参事会教会
聖女ウォードリューが7世紀に創設した修道院礼拝堂に由来する建物。現在の建物は17世紀に完成したもの。16世紀のこの地域出身の彫刻家ジャック・デュ・ブルックの数多くの作品が残されている。
鐘楼
1622年に建てられたベルギーで唯一のバロック様式の鐘楼。87mの塔からはモンスの町並みやボリナージュの工業地帯を見渡すことができる。
ボリナージュのゴッホ 〜アーティストの誕生〜
1878年12月〜1880年10月、フィンセント・ファン・ゴッホは、当時炭坑地帯だったモンス近くのキュエムの村に炭坑夫に対するキリスト教の伝道師として滞在した。ゴッホの作品、デッサン、手紙など約70点が展示され、ゴッホのアーティストとしての初期を紹介するだけでなく、当時のボリナージュでの生活も垣間見ることができる。
開催場所: モンス美術館(Beaux-Arts Mons)
開催期間: 2015年1月25日〜5月17日
火〜日10:00〜18:00
入場料: 15ユーロ
公式サイト: http://www.bam.mons.be/
モンス2015
http://www.mons2015.eu/en