- 2024.12.12
最近では身近に世界中のビールが飲めるようになった。ベルギー、チェコ、イギリス、ドイツ、アメリカ産など、コンビニや酒屋にも個性的な形をした銘柄の瓶が並び、消費者の嗜好やライフスタイルの変化により、ビールの種類も多様化している。飲み方も様々で、上面発酵の白ビールから飲み始め、ピルスナー、エール、スタウトへと濃厚でホップの苦味の強い濃色ビールに至る飲み比べをしながら、各ビールに合うおつまみとのペアリングを楽しんだりしている。
角川マガジンズ ブランドカンパニーは、世界のビールガイドの決定版『死ぬまでに飲みたいビール1001本』を9月20日に発売した。世界71の国と地域の“1001本のビール”を写真付きで紹介。歴史、製造方法、地域性の違いなども詳しく解説し、その資料性も高い。また、これまで日本であまり知られていなかった南米のペルー、ブラジル、アルゼンチンのビール、アフリカのケニア、ナミビアなどのビール、南半球で愛されているビールも多数紹介。ビールを介してその地域性の違いなども知ることで、さらにビールの味わいが濃くなることだろう。ビール片手に、世界旅行も可能だ。
ビールはワインと同様に生産地や製造所によって製法が異なるため、個性的なものも多い。昨今「地ビール(クラフトビール)」がブームだが、世界では地ビールこそがビールである。このガイド本は、世界中にある地ビールを写真付きで紹介しているので、ビールの知識を高めるのにも役立つ。
ビールの歴史は古く、紀元前4世紀頃にメソポタミア文明のシュメール人により大麦を使い作られていたとされる粘土板の資料が最古である。古代エジプトにおいては、それより下った紀元前3世紀頃の時代の資料からビールの痕跡が確かめられており、小麦の原産地が西アジアであることからメソポタミアからビールの製法が伝わったとする説がある。これらのメソポタミアやエジプトのビールの製法は明確には残っていないので詳しいことは分かっていない。しかし復元された製法については2つ仮説がある。穀類を豊富に産したメソポタミアやエジプトでは、歴史的背景を持つビールがパンから派生した食物に非常に近い日常飲料であったようだ。日本においてビールは、1613年(慶長18年)に長崎県平戸市に渡り、1724年(享保9年)にオランダの商船使節団が江戸に入府した際に8代将軍・徳川吉宗に献上された。(出典:ウィキペディア)
死ぬまでに飲みたいビール1001本
編 者: エイドリアン・ティアニー-ジョーンズ
監 修: 渡辺純・こゆるぎ次郎
判 型: A5判 960ページ
発売日: 2014年9月20日
定 価: 5400円(税込)
URL: http://www.kadokawa.co.jp/product/301402005062/
写真1提供: 英国政府観光庁 http://www.visitbritain.com/ja/JP/
Credit © VisitBritain / Joanna Henderson