メキシコ、日本人渡航者数10万人突破!慶長使節団入港から400年
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[リスヴェル編集部]2013年12月25日公開

エリア:中米・カリブ海  > メキシコ合衆国 / ジャンル:観光情報・観光局・現地便り , 

メキシコ観光局によると、メキシコを訪れる日本人渡航者が2013年通年で初めて10万人を超えた。日本=メキシコ間のビジネスが活発であることも要因のひとつだが、都内ホテルで開催されたメキシコ観光局主催記念イベントに参加し、観光都市メキシコの魅力が見えてきた。

メキシコ観光局駐日代表ギジェルモ・エギアルテ氏によると、最近では、従来の定番である遺跡めぐりやカンクンに加え、ワイナリーツアーやダイビング、世界遺産の街プエブラ、グアナファト、ケレタロなどの人気が高まっているそうだ。広大だが厳しく、しかし美しい自然に恵まれたメキシコ。悠久の時を超えて今に語りかけるマヤ、アステカなどの古代文明。自然、古代遺跡、現代建築など、メキシコの世界遺産は31を数える。

メキシコは、トウモロコシ、アボカド、トマト、トウガラシ、チョコレート(カカオ)などの原産地として有名だが、メキシコの多彩な食文化の魅力が2014年は広がっていきそうだ。メキシコは、太平洋、メキシコ湾、カリブ海に面しており、アメリカや南米はもちろん、ヨーロッパ、アジア、そしてオーストラリアへもアクセスできる“食の交差点”と言える。メキシコ料理は、和食のユネスコ世界無形文化遺産の登録より3年前の2010年に登録されている。メキシコ料理は、8000年前にまで遡るといわれる古代メキシコ文明の伝統料理と、16世紀以降にヨーロッパから持ち込まれた食材・料理が融合して生まれた。幅広いレシピは、4000種類以上あると言われている。

2014年は、慶長遣欧使節団がメキシコを訪れてから400年の節目の年。400年前のその時が日本とメキシコの交流の始まりだった。慶長遣欧使節とは、慶長18年(1613年)に仙台藩主伊達政宗がフランシスコ会宣教師ルイス・ソテロを正使、支倉常長を副使として、エスパーニャ帝国(スペイン)の国王フェリペ3世、およびバチカンのローマ教皇パウルス5世のもとに派遣した使節である。慶長遣欧使節団は、牡鹿半島の月ノ浦(現在の宮城県石巻市)を出航し、3ヶ月後の1614年1月28日にアカプルコに入港。3月4日には使節団の先遣隊がメキシコシティに入った。

ちなみに、当日のイベントでは、駐日メキシコ大使のクロド・ヘレル氏が祝辞を述べたほか、「ももいろクローバーZ」や「私立恵比寿中学」の妹分として活躍中のアイドルグループ「チームしゃちほこ」の6人のうち4人が登場。同グループのデビューシングル「首都移転計画」がメキシコのiTunesチャートで日本人初の1位を獲得したことや、名古屋市とメキシコシティが姉妹都市であることから、小学校の給食でタコスがでるというコメントも。

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