- 2026.01.07
2026年、オーストリアの都市ザルツブルクでは作曲家ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト生誕270周年を迎える。これを記念し、市内各所で特別コンサートや展示、体験型ツアーが展開され、その偉大な遺産が讃えられる。
1756年にザルツブルクで生まれたヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトは、街の歴史と文化を象徴する存在。2026年の生誕270周年に向け、ザルツブルク市内では彼の遺産を顕彰する多彩なプログラムが予定されており、歴史的建築と音楽体験を融合させた観光施策が進められている。
記念年にあわせて開催されるのが、ホーエンザルツブルク城塞やミラベル宮殿、ザルツブルク大聖堂などを舞台としたモーツァルト・コンサート。由緒ある空間で日常的に演奏が行われ、作品が生まれた土地ならではの臨場感を味わえる点が特徴となる。
街歩きを通じて作曲家の人生に触れるテーマ型ウォーキングツアーも用意されている。ゲトライデガッセ通りにあるモーツァルト生家や、マカルト広場のモーツァルト住居はいずれも博物館として公開され、幼少期から青年期にかけての足跡をたどることができる。また、ザルツブルク旧市街は、モーツァルトの人生そのものを体感できる空間でもある。モーツァルト広場の銅像、大司教宮殿の広間、洗礼を受けた大聖堂の洗礼盤など、音楽史と街並みが一体となった景観は、音楽ファンのみならず初訪問の旅行者も楽しめる。モーツァルトを象徴する文化は音楽にとどまらない。市内にはモーツァルトチョコレートや関連モチーフの商品が数多く並び、「モーツァルトの街」としてのブランドイメージを日常の風景として感じられる点も、旅の楽しみの一つとなっている。
記念年のハイライトとして、毎年1月に開催される「モーツァルト週間」は2026年に創設70周年を迎える。テーマは「Lux Æterna(永遠の光)」。新制作オペラ《魔笛》の上演をはじめ、国際的なオーケストラによる演奏や特別展示が予定され、音楽芸術・歴史・未来をつなぐ祝祭として展開される見通しだ。
生誕270周年を迎える2026年は、ザルツブルクが持つ音楽観光の価値を改めて世界に発信する節目の年となりそうである。
ザルツブルク市観光局
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