- 2025.04.30
雪景色のザルツブルクで行われる「モーツアルト週間」は、毎年1月のモーツァルトの誕生日(1756年1月27日)にあわせて、1956年から開催されている国際モーツアルト財団が主催するモーツァルト作品を主に行うコンサート。
モーツァルトは生前故郷での名声を必ずしも得ることはできなかったが、このモーツァルト習慣では、世界中の音楽家がザルツブルクに集結してモーツァルトに敬意を表す。モーツアルト週間では、モーツアルトの作品に触れるために世界各地からモーツアルト愛好家やクラシック音楽ファンが訪れる。
2025年のモーツァルト週間音楽祭のテーマは「Destination Mozart(目的地モーツァルト)」。このテーマは、モーツァルトと彼以前の作曲家たち、特にモンテヴェルディ、バッハ、ヘンデル、ハイドンなどの天才たちとのつながりを表している。音楽祭の監督ロランド・ヴィラゾンは、「天才たちは過去の優れた要素を吸収し、新しい形式や構造を生み出し、時代精神を体現する力を持つ」と語っている。モンテヴェルディのオペラ『オルフェオ』やバッハの音楽がモーツァルトに与えた影響は計り知れない。また、ニコラウス・アーノンクールの著書『音楽的対話』に触発され、モンテヴェルディの作品が今回の音楽祭で取り上げられることになった。
音楽祭では、モンテヴェルディの『オルフェオ』やモーツァルトの『偽の庭師の女』の人形劇などのオペラ、管弦楽や室内楽コンサートのほか、ストリートダンス、家族向けプログラム、トークイベント、モーツァルトに関するクイズなど多彩な催しが行われる。また、ショットネ・ゼドギニゼの新作やファジル・サイの現代作品も初演され、時代を超えた音楽の旅が楽しめる。
1956年の創設以来、世界有数のモーツァルト演奏家たちが集うこの音楽祭は、2025年も例外ではなく、アダム・フィッシャー、ソニャ・ヨンチェヴァ、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団をはじめとする一流のアーティストやオーケストラが出演予定。
モーツアルト週間2025(Mozart Week 2025)
開催日:2025年1月23日~2月2日
開催地:ザルツブルク
URL:https://mozarteum.at/en/home/
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