- 2026.02.23
2026年1月、ラトビア政府観光局(LIAA)は、北欧バルト海沿岸の国ラトビアにおける最新のレストラン情報を発表した。首都リーガを中心に34軒の飲食店が掲載された「ミシュランガイド・ラトビア 2026」最新版を通じ、郷土料理から革新的なガストロノミーまで、多様な選択肢が整理されている。ラトビアは、バルト海沿岸の豊かな自然と四季折々の食材に恵まれた美食探訪に適したデスティネーション。森や海、農村からもたらされる旬の食材は、伝統的な食文化を基盤に、現代的な感性と融合し、洗練された味わいへと進化している。
「ミシュランガイド・ラトビア 2026」にリストアップされている34軒には、首都リーガを中心に、伝統的な郷土料理と国際的な料理感性を融合した店舗27軒、地方都市が7軒含まれている。「JOHN Chef’s Hall」(リーガ)や「Max Cekot Kitchen」(リーガ)といった1つ星評価のレストランは、食材の品質や調理技術の高さが評価基準となり、地元食材の季節感を生かしたメニューを提供している。
また、「ビブグルマン」に選ばれた店舗として「SMØR Bistro」(リーガ)や「H.E. Vanadziņš」(ツェースィス)が新たに掲載された。これらは比較的手頃な価格帯で食体験を提供し、旅行中の飲食選択肢を広げる要素として整理されている。さらに、ミシュラン・セレクテッドとして「The Catch」(リーガ)や「Māsa」(リーガ)の初選出があり、多彩な料理スタイルと地域の風味を紹介している点も特徴的。
環境配慮型の取り組みを評価する「ミシュラン・グリーンスター」では、首都リーガから車でおよそ1時間、自然豊かなリーガトネにある「Pavāru māja」(リーガトネ)が継続して選出されている。地元食材の活用や持続可能な農業との協働は、旅行者の体験価値として注視されており、かつての産院(1901年)を改装したこのレストランは、洗練されたモダンな空間で食体験を提供。来店者はまず、自然観察を楽しめる庭園でゆったりと過ごし、周囲の音や景色に身を委ねながら食事の時間を迎えることができる。
ラトビアの美食シーンは、伝統と革新が交差しつつ進化しているとされる。ラトビア政府観光局によると、その豊かな食文化と地域資源は、長い歴史とともに受け継がれてきた独自の味覚があり、春を告げる一杯「白樺の樹液(バーチジュース)」、夏の風物詩「ビーツの冷製スープ」、「夏至に食べる手作りチーズ」、「ラトビアのレモン:マルメロ(クインス)」など、代々家庭で受け継がれてきたレシピに基づき、幼少期の記憶や祝祭、季節の移ろいを感じさせる。ラトビアを訪れる旅行者にとって、こうした「味の物語」に触れることは、旅の大きな魅力のひとつとなっている。



