バイエルン王の名城群が新たにユネスコ世界遺産に登録
期間:指定なし
[リスヴェル編集部]2025年08月 6日公開

エリア:ヨーロッパ  > ドイツ / ジャンル:名所旧跡・観光施設 , 

ドイツ観光局によると、2025年7月6日から7月16日までパリのUNESCO本部で開催された第47回世界遺産委員会において、ドイツの観光地としても有名な、ノイシュヴァンシュタイン城、リンダーホーフ城、ヘレンキームゼー城、シャッヘン山荘がユネスコ世界遺産に正式登録された。この登録により、ドイツ国内のユネスコ世界遺産は計55件(文化遺産52件、自然遺産3件)となった。

この4つの城はバイエルン王ルートヴィヒ2世の建築遺産である。バイエルン王ルートヴィヒ2世(在位:1864〜1886年)は、1867年に首都ミュンヘンから離れ、自身の理想とする王国を築こうとした。1868年には南ドイツ・アルプスの山麓にあった中世の城跡にノイシュヴァンシュタイン城の建設を開始。この夢の城はドイツ・ロマン主義の象徴として世界的に知られており、現在でもドイツ観光のハイライトとなっている。

同時期に、キーム湖のヘレン島では、ヴェルサイユ宮殿に着想を得た壮麗な宮殿の建設を開始。リンダーホーフ城は1869年より、オーバーアマガウ南のグラスヴァング渓谷にて19世紀の上流階級の別荘として建てられた。そして1,866mの標高に位置するシャッヘン山荘は、狩猟ではなく、近代的な快適さの中で高山を楽しむために建設されたという点で先進的であった。これら4つの建造物には、歴史的モチーフに加え、独創的な建築設計、当時最先端の技術(電灯、流水付き浴室・トイレなど)が導入されており、19世紀後半の革新性を今に伝えている。

ちなみに、数多くの名城が世界遺産になっているドイツだが、ドイツの城として初めて世界遺産に登録されたのはヴァルトブルク城(1999年世界遺産登録)。1000年近い歴史のあるこの城は、今回世界遺産に登録された、ノイシュヴァンシュタイン城のモデルでもある。

ドイツ観光局 (DZT)
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ノイシュヴァンシュタイン城 © Lookphotos/Florian Werner

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