南シナ海、天使の手に誘われ、「バンヤンツリー・ビンタン」
期間:指定なし
[リスヴェル編集部]2023年02月28日公開

エリア:アジア  > インドネシア  > ビンタン島 / ジャンル:ホテル・宿泊施設 , 

中国などから逃避し、シンガポールに流入した運用投資金が500兆円を超えたという(日本の国家予算の5倍)。そこでの沸騰会議に当てられ、心身共にすっかり疲弊。週末の安らぎを求めて、シンガポール沖合約50km、インドネシア領ビンタン島へ。フェリーで小一時間、人工的な超近代都市のシンガポールから、素朴な風情を残す緑豊かな島に。

目指すはスパ・リゾート、バンヤンツリー。20年程前に香港でバンヤンツリーのスパを経験して以来ファンになった。以来、アジア各地でバンヤンツリーのスパに癒された。マッサージには当たり外れがあるが、バンヤンツリーのセラピストが期待外れであったことはまずない。

リゾートに着いてすぐにスパを予約し、プールサイドにある瀟洒なレストランへ。ウェルビーイング(心身の健康)のための特別メニューは、洗練された風味豊かなインドネシア料理が。食後のインドネシアの漢方風伝統飲料ジャムウで、シンガポールでからの片頭痛が収まったところでスパの時間となった。

岡の上の樹林に抱かれたスパ棟は、磨き上げたチーク材が素足に心地よい。それぞれのリゾートが独自に調合しているという豊潤なアロマに包まれ、優しくも体の奥まで解きほぐしてくれる神様のような手業。心身が末端まで潤い、天使のように軽くなった。

ふわふわと浮遊するように電気バギーで菩提樹(バンヤンツリー)に守られた海辺のヴィラまで運ばれる。南シナ海を一望にするベッドルームの中央に、天蓋のついたベッド…スパ・リゾートの贅沢は、天使になった心身のままベッドで眠りにつけること。が、眠るのはまだ少し早く、テラスのデッキチェアで夕陽が沈むのを待つ。と、水平性遥か霞のようにシンガポールの高層スカイラインが望めた。神の手で燃え尽き症候群から解かれた目で臨む、シンガポール…それは、500兆円の蜃気楼そのもの。

バンヤンツリー・ビンタン
https://www.banyantree.com/indonesia/bintan


寄稿記事
ジャーナリスト 篠田香子


《篠田香子 プロフィール》
国際不動産投資を専門に取材する傍ら、世界各地で激減する旅の原風景を私的に綴る。香港記者クラブ所属、著書に「世界でさがす私の仕事」(講談社)など

NILE’S CODE DIGITALでの篠田さんの記事「南シナ海に浮かぶインドネシア領ビンタン島。海辺の豊かな樹林に囲まれた瀟洒なヴィラで、スパ三昧、心身を癒す贅沢な休日を。」と合わせて読んでみてはいかがだろうか。
https://codedigital.jp/present/p015517/

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