- 2024.12.10
ドイツのフランケン地方最大の都市ニュルンベルク名物と言えば、焼きソーセージ「ニュルンベルク・ロストブラートヴルスト」。“ロスト”は直火の網焼き、“ブラート”は細かく刻んだ肉、“ヴルスト”はソーセージを意味する。フランケン地方には、フレンキッシュ、コーブルク風、クルムバッハ風、ヴェルツブルガーなど都市によって異なるソーセージがあるが、ニュルンベルクの小さくて細いブラートヴルストは、1313年の文献に載っているのだから驚き。
ニュルンベルク・ロストブラートヴルスト(Nürnberger Rostbratwurst)は、ドイツで最も有名なソーセージのひとつで、その長さは7 〜 9 cm、重さは20 〜 25gで驚くほど小さい。2003年からEU法原産地名称保護制度のもと保護され商標で守られているため、ニュルンベルクのみで生産される。現在も「グレックライン」や「ヘルツレ」といった7〜800年の伝統を誇る店が何軒もある。
材料となる豚肉を新鮮なマジョラムで独特の風味を与え、伝統的にブナ材の火でグリルする。メイン料理として、6、8、10、または12本1組でピューター皿(丸皿、またはハート形やベル型)に、ザワークラウトやポテトサラダを添えて、小量の西洋ワサビまたはマスタードと食べるのが定番。路上売店で「Drei im Weckla」として販売されている。もちろん、ビールとの相性は言うまでも無い。
ニュルンベルクは、芸術、文化、産業などの博物館が豊富な街。大小の劇場も多く、この街の象徴的建造物「ニュルンベルク城」をはじめ、芸術史および文化史的価値の高い中世や近世の建築物の遺構や断片が点在する。ニュルンベルクの博物館の情報(英語)はこちら! https://museums.nuernberg.de/museums/
Photo 2: Wikimedia Commons
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