JALが制服変更の時に配慮した3つのポイント
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[リスヴェル編集部]2020年05月29日公開

エリア:指定なし / ジャンル:航空会社 , 

JALグループは、2020年4月1日より新しい制服の着用を開始したが、航空運送事業に関わるJALスタッフ約22,000名の制服変更というプロジェクトを遂行するにあたり、配慮した3つのポイントがあった。

ポイント① SDGsに配慮した制服にすること
2020年から先の社会を見据えて「SDGs(持続可能な開発目標)」への配慮を新たな視点として、(1)素材に再生ポリエステルを採用と(2)持続可能な社会に配慮した調達コードへの対応を取り入れた。「SDGs」達成への貢献は企業にとって社会的責務として取り組むべき重要な課題であり、JALグループ全社員が貢献していくという強い想いが込められている。

ポイント② 一つ一つ徹底した制服の作りこみ
航空運送事業に関わる全部門、約22,000名のスタッフ全員の制服を変更する上において、2018年8月に社内でプロジェクトを立ち上げてから、製造開始の2019年3月までの短期間で選定を完了することは難しい挑戦だったという。実際に着用してみると少し動きにくいなど、実物を検証して初めて問題点が発覚することもあり、サンプルの試作を繰り返して解決方法を模索した。例えば、客室乗務員のエプロンは、機能性を備えた最適な長さで、かつ華やかな雰囲気で印象的なデザインのエプロンとなるよう何度も試作を繰り返した。機内での着脱を容易にしつつ、耐久性も踏まえてボタンで留めるタイプを採用するなど、細部にわたって調整を重ねていった。

ポイント③ 「一緒に」創ること
JALは、2020年とその先に向けて努力する人を応援するため、「Fly for it! 一緒なら、もっと飛べる。」のスローガンを掲げており、今回の制服は多くの人と「一緒に」創りあげるという想いがあった。JAL初の取り組みとして、客室乗務員・地上接客部門の制服は顧客からの意見を募った結果、延べ5万件以上の回答があったことから、多くの人に支えられていることを改めて実感したという。

顧客からの意見の一例として、JALの客室乗務員の制服としては初となるパンツスタイルを導入。制服の変更に合わせて、靴についても4月1日よりヒールの高さの下限を撤廃することで選択肢を拡大し、客室乗務員のその日の働き方に合わせた着こなしの美しさと動作性の向上を両立させた。地上接客部門でもワンピースを導入したことや、グランドハンドリングスタッフにおいてポロシャツを導入するなど、各職種で多彩なラインナップになっている。

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