今年の干支、ドイツの「イノシシの町」
期間:指定なし
[リスヴェル編集部]2019年02月 7日公開

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ドイツ観光局によると、2019年の干支のイノシシ(ドイツ語のエーベル)は、ドイツでは家名と地名、図柄はその紋章に見受けられるそうだ。古城街道の古都エーベルバッハ(Eberbach)は、直訳すると「猪川」。紋章は、銀(白)地、やや低い位置に青い波帯があり、その上にゆっくりと歩む黒いイノシシ。イノシシ (=Eber) + 小川 (=Bach) の村の名前に因んだ紋章である。

エーベルバッハは、ハイデルベルクから東へ33kmに位置し、ネッカー川に沿って鉄道で30分程である。エーベルバッハは、マンハイムからプラハまでを結ぶ古城街道沿いに位置している。古城街道のネッカー渓谷部分は特に多くの古城や見所が存在する。大部分が歩行者専用区域となっている旧市街には、中世の防衛施設であった4つの塔が保存されている。プルファー塔(火薬塔)は15世紀に2棟の建物からなる隅櫓として建設された。13世紀に建設された中世の市壁の角を防衛する施設であり、市壁の西端に建設された。この塔の時計は、1766年にエーバーバッハの時計職人ヤーコプ・ブラウンによって製作された。ブラウアー・フート(警察帽)は、その名の由来となった特徴的な形の青く鈍く輝くスレート屋根が特徴で、旧市街の南端に位置する塔である。旧市街の北端にあたるリンデン広場に面する、14世紀に建てられたハスペル塔(ウインチ塔)は、一時期、1階が塗り固められてしまい、上階から出入りするためのウインチが設けられていた。現在、この塔の中にはブリキ人形の博物館が入っている。ローゼン塔(バラ塔)は、エーバーバッハで唯一の円筒形の塔であり、最も古い塔である。この塔の壁は、2mの厚さがあり、おそらくは13世紀初めの都市防衛施設造営初期に建造されたものと考えられている。元々はロスブロンナー塔(馬の井戸の塔)と呼ばれていた。この他の市壁関連施設の遺構としては、ローマ時代後期のベッテンドルフシュ門がある。(出典:ウィキペディア)

また、エーベルバッハは、ベストセラー「エロイカより愛をこめて」(青池保子の漫画作品)の主人公フォン・エーベルバッハ少佐ゆかりの地でもある。美術品窃盗犯「怪盗エロイカ」ことドリアン・レッド・グローリア伯爵の法をやぶった美術品収集活動が、北大西洋条約機構(NATO)の情報将校「鉄のクラウス」ことクラウス・ハインツ・フォン・デム・エーベルバッハ少佐の作戦行動と遭遇し騒動を引き起こすコメディ色を含んだ怪盗&スパイ活劇。

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