- 2024.10.04
フランス北部リール近郊の町「ランス(Lens)」に、パリのルーヴル美術館の別館として、昨年12月に「ルーヴル・ランス」がオープンした。かつての鉱山地帯である一帯のこのエリアは、「ノール・バ・ド・カレーの鉱業盆地」として、2012年6月にユネスコ世界遺産に登録されている。
ルーヴル・ランスは、フランス政府が進める国立美術館の地方分散化の一環で、パリのルーヴル美術館本館の混雑緩和と入場者数の増加、さらにフランス北部の産業経済振興を目的としている。ルーヴル・ランスの設計は、日本人建築家の妹島和世氏と西沢立衛氏のユニット「SANAA(サナア)」が担当した。
パリのルーヴル美術館から貸し出される展示作品は5年間常設され、1〜2割の作品を毎年入れ替える予定。ルーヴル美術館別館は約600点の美術品収容能力を有し、年間70万人の集客を見込んでいる。
また、2007年にルーヴル美術館アラブ首長国連邦のアブダビにルーヴル美術館の別館を建設すると発表したが建設は遅れており、開館は早くても2015年になるといわれている。
ルーヴル・ランス (Louvre-Lens)
開館時間: 午前10時から午後6時 (最終入場時間は午後5時15分)
休館日: 火曜日、5月1日
※ 全館バリアフリー
※ 2013年末まで入場無料(特別展を除く)
http://www.louvrelens.fr/