- 2024.10.04
世界最大のオンライン宿泊予約サイト「Booking.com (ブッキング・ドットコム)」は、今年3月に世界10ヵ国の18歳以上の男女各国1,000人を対象に行ったアンケート結果に基づき、調査専門チームが2017年に起こる旅行トレンドを予想し発表した。
1. インスタント・グラティフィケーション
テクノロジーの発展に伴い、消費者の「欲しいと思ったものは今すぐ欲しい」という欲求は加速の一途をたどっている。旅行者の44%は「旅の計画はスマートフォンを数タップするだけで完了すること」を期待し、52%が2017年には「トラベルアプリの使用頻度が上がるだろう」と回答
2. 出張旅行の付加価値
出張旅行にレジャー旅行をつなげる「ブレジャー(ビジネス+レジャー )」ブームはまだ続き、出張旅行者が出張そのものに付加価値を見つけ出す変化が見られそう。2017年には出張旅行の機会がさらに増えると予測し、49%は「滞在期間を延長して出張先を満喫」、75%は「来年も同じように滞在を延長するだろう」
3. 誰もが冒険者
「冒険魂」を満たすような旅が増えそう。旅行者の45%が2017年には「目的地に冒険的な場所」を選びたいと答え、47%は「自分の友人が誰も訪れたことのないような未開の地に行ってみたい」と回答。ユニークな宿泊体験へのニーズが高まると予測。56%が「2017年には一人旅の回数を増やしたい」と回答
4. 心と身体を癒やす旅
旅行者の約半数が、旅行は過去の自分を振り返り、今後の生活をどう改善していくかを考える良い機会と回答。全体の44%は「スパやリラクゼーション」、38%は「健康維持のためのアクティビティを旅行に取り込みたい」
5. 環境に優しい旅作り
近年「エコ」は旅行の重要なキーワードのひとつとなり、滞在先の状態の保持に努めることは、旅行者と宿泊施設の双方にとってもはや常識。36%が「2017年には前年より環境に優しい旅を心がけたい」と回答
6. シンプル・イズ・ベスト
旅行は物質主義からインスピレーショナルなものに移行していく。58%が「2017年は物質的な豊かさでなく、アクティビティや新しい経験を通して心の豊かさを追求できるような旅行をしたい」と回答。「2017年の旅行でコンシェルジュ・サービスを重視する」と回答したのは全体のわずか10%、「豪華なバスアメニティが不可欠」と回答したのもわずか13%。些細なところに小さな喜びや幸せを感じられるような旅が好まれる傾向
7. コミュニケーションの重要性
テクノロジーの発展に伴い、人との関わりは減少傾向にあるが、宿泊施設のスタッフの質や良好な関係の構築は旅行者にとって重要な項目のひとつとなりそう。42%が「スタッフが親切でない宿泊施設には泊まりたくない」
8. 国境のない旅
多くの人にとってもはや旅行は特別なことではなく生活の一部になっている。世界のどこまでも旅に出てみたいと思う人が増えるだろう。