30年後に美しく蘇ったモナコのグレース大公妃バラ園が再オープン
期間:2014年6月14日から
[リスヴェル編集部]2014年06月24日公開

エリア:ヨーロッパ  > モナコ / ジャンル:自然 , 観光情報・観光局・現地便り , 新規オープン・改装

白とピンクの覆輪系のハイブリットティーローズの中でも抜群に美しい“プランセス・ドゥ・モナコ”というバラがある。作出者はフランスのメイアン氏(1982年)。モナコ公国王妃となった故グレース・ケリーに捧げられたこのバラは、ピンクと白の2色でモナコの国旗をイメージしている。実際にモナコの国旗は、上下に赤と白で均等に塗り分けられた二色旗(1339年以来グリマルディ家の伝統色)。このバラは、プランセス・ドゥ・モナコの名前の通り、とても美しく、存在感があり、上品で甘い香りがする。

8ヶ月にわたる工事が終了し、グレース大公妃バラ園がリニューアルオープンした。2014年6月14日に開かれた落成式には、アルベール2世大公、シャルレーヌ大公妃、カロリーヌ公女が出席。グレース大公妃バラ園設立後30年を経て、新しいグレース大公妃バラ園は、さらに広大になり再オープン。5000㎡の敷地に300品種にも及ぶ8,000本のバラの木が植えられており、その魅力はまさにグレース大公妃と同じく変わることはない。

夫のレーニエ3世大公がグレース大公妃を偲んで「バラ園(Princess Grace Rose Garden)」を創設したのは、30年前の1984年6月18日の事。グレース大公妃は、1982年9月13日に自動車事故でこの世を去ってしまった(享年52歳)事は当時世界的にニュースになった。

グレース大公妃バラ園では、グリマルディ家のバラ、大公や大公妃のバラ、セレブの名前がつけられたバラなどを発見するのも楽しみのひとつ。インターアクティブなバラを紹介したパネル、バラの品種について知ることができるQRコードなど、近代的な設備も整えている。グレース大公妃バラ園の保存には、環境保護対策も考慮されており、「環境に優しい庭園」として認定される可能性もある。グレース大公妃バラ園は24時間オープン。

米国の女優グレース・ケリーは、カンヌ国際映画祭で知り合ったモナコ大公レーニエ3世(在位1949年 - 2005年)と結婚。公妃となるため女優業を引退したため、1956年のミュージカル映画「上流社会」が最後の作品。

Fontvieille Landscaped Garden and the Princess Grace Rose Garden
Avenue des Guelfes
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