- 2014.10.17
ペルー最大の祭りにして、南米三大祭にも数えられるインティライミ。
「インティ」は太陽を、「ライミ」は祭りは祭りを意味します。
インカ帝国時代、太陽は生存する全てのものの創造者とみなされ、人間と世界の運命を支配していました。
一年で一番日の短い冬至の日に、太陽に対してその年の収穫への感謝と来年の豊作を祈り生贄を捧げ、再び人々に暖かさと喜びをもたらすために戻って来てもらえるように、当時、盛大に行われてたお祭りです。
スペインの征服以降、途絶えていましたが、60年ほど前に復活し、インカ帝国の首都であったペルーのクスコで毎年6月24日に開催されています。
始めに、クスコのコリカンチャ(太陽の神殿)に、インカ帝国の4つの州から集結した兵士や踊り子がインカ時代の衣装を身に纏い登場します。
4つの州は、ジャングル、西の海、南アンデス、北のアンデスを表し、それぞれの土地毎に異なる民族衣装は色鮮やかで目を奪われます。
最後にインカ皇帝が登場し、祭りの開始が宣言されます。
その後、一行と共に観光客も一緒になって、メインの会場であるサクサイワマン遺跡へと移動します。
まず、4つの州のグループが踊りながら入場し、神への捧げものを持ち寄ります。
その後、王妃、続いて皇帝が、お御輿に乗って民衆の前に現れます。
皇帝は、トウモロコシから作ったチチャを水鉢に注ぐと、一口飲んだ後、大地の神に捧げます。
また、聖なる火が点火された後は、生贄のリャマ(もちろんニセモノ)が運ばれ、その心臓を取り出し、来期を占います。
最後に皇帝が、『帝国の民よ、太陽の神様に感謝しよう!今年一年の収穫を祝おう。そして次の年の豊作を祝おう』人々に呼びかけ、祭りは終了します。
まるで、インカ帝国時代にタイムスリップしたかのような華やかなお祭りを是非体験してみてください。
インティライミ祭も体験するペルー旅行はこちら