ポーランドの港町グディニア「モダニズム都市中心地区」がユネスコ世界文化遺産に登録
期間:指定なし
[リスヴェル編集部]2026年08月12日公開

エリア:ヨーロッパ  > ポーランド / ジャンル:名所旧跡・観光施設 , 観光情報・観光局・現地便り , 

ポーランド政府観光局によると、2026年7月27日(月)、韓国・釜山で開催された第48回ユネスコ世界遺産委員会において、ポーランド北部の港町グディニアにある「グディニア・モダニズム都市中心地区」がユネスコ世界文化遺産に登録された。今回登録されたのはグディニア市全体ではなく、第一次世界大戦と第二次世界大戦の間に計画・建設された市中心部の歴史的都市景観で、登録区域は87.9ヘクタール(879,000㎡、約26万5,900坪)、緩衝地帯は335.88ヘクタール(3,358,800㎡、約101万6,000坪)。これによりポーランド国内の世界遺産は18件となった。

バルト海沿岸に位置するグディニアは、グダンスク、ソポトとともに「三連都市(トリシティ)」を形成するポーランド北部の主要都市。1926年に市制が施行され、2026年に100周年を迎えた。第一次世界大戦後に独立を回復したポーランドは、自国の海への玄関口となる港を整備するため、小さな漁村だったグディニアを新しい港湾都市として開発。1926年から1939年にかけて市街地と港が短期間のうちに計画的に建設され、グディニアはポーランドの近代化と海洋国家としての発展を象徴する都市となった。

登録地区には、東西・南北を結ぶ主要道路、両大戦間期の街区、集合住宅、公共施設、商業建築などがまとまって残る。伝統的な街路構成と、採光、衛生、緑地を重視した近代的な住宅設計が組み合わされ、モダニズムの理念を大規模かつ一貫して都市づくりに取り入れた点が高く評価された。水平に連なる窓、丸みを帯びた建物の角、広いバルコニー、明るい外壁などに加え、客船を思わせる曲線や海を連想させる意匠も見られる。港と海辺の景観に結びついた都市構成は、グディニアならではの特徴。

グディニアでは、中心街を歩きながら両大戦間期に建てられたモダニズム建築を巡ることができる。海辺には博物館船「ダル・ポモジャ」や駆逐艦「ORPブウィスカヴィツァ」が停泊し、旧海運ターミナルを利用した移民博物館では、ポーランドから世界へ渡った人々の歴史を紹介している。歴史都市グダンスク、海辺のリゾート地ソポトと組み合わせた三連都市の周遊も可能。

登録名:グディニア・モダニズム都市中心地区(Gdynia Modernist City Centre)
登録日:2026年7月27日(月)
登録区域:87.9ヘクタール(879,000㎡、約26万5,900坪)
緩衝地帯:335.88ヘクタール(3,358,800㎡、約101万6,000坪)
登録基準:文化遺産
世界遺産リスト通番:1715
ポーランド国内の世界遺産件数:18件


ポーランド政府観光局公式サイト:https://www.poland.travel/ja

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