- 2026.06.29
シンガポールの「ラッフルズ・ホテル・シンガポール」は、2026年6月27日の「シンガポール・スリング・デー」に合わせ、同ホテルを象徴するカクテル「シンガポール・スリング」のノンアルコール版「シンガポール・スリング・ゼロ」を、歴史ある「ロング・バー」のレギュラーメニューとして提供を開始した。
オリジナルが持つ複雑な風味と鮮やかな個性をそのままに、アルコールを含まない形で表現したこの一杯は、健康意識の高まりや「sober curious(あえてお酒を飲まない、あるいは控えめにする選択)」と呼ばれるライフスタイルへの世界的な関心の高まりに呼応するものである。
「シンガポール・スリング」は、1915年にロング・バーに勤務していた海南島出身のバーテンダー、ニャム・トン・ブーン氏が考案したカクテル。当時、女性が公の場でアルコールを嗜むことが社会的なマナーとして好ましくないとされていた時代に、フルーツジュースのような見た目で楽しめる一杯として誕生した。「誰もが楽しめる(インクルーシブ)」という精神を象徴するこのカクテルの、現代における新たな解釈として「シンガポール・スリング・ゼロ」が登場したのである。
「シンガポール・スリング・ゼロ」は、タンカレー 0.0%をベースに、ラッフルズ特製グレナデンシロップ、パイナップルジュース、ライムジュース、シンガポール・スリング・ティーを組み合わせ、オレンジピールとチェリーで仕上げる。このカクテルの核となるのが、シナモン、ブラックカルダモン、ナツメグ、メースを48時間かけて漬け込んで作る自家製スパイス「チンキ」で、温かみのある香りと幾重にも重なるスパイスの風味がオリジナルの複雑な味わいを引き出している。「ロング・バー」の通常営業時間中に毎日提供され、価格は1杯S$38(税・サービス料別)。
世界的にノンアルコールや低アルコール飲料への関心が高まる中、ラッフルズ・ホテル・シンガポールは「シンガポール・スリング・ゼロ」の提供を通じ、アルコールの有無にかかわらず「ロング・バー」での体験をより幅広い人々に届けることを目指している。オリジナルカクテルが持つ「インクルーシブ」の精神が、111年の時を経て新たな形で引き継がれた一杯である。
ラッフルズ・ホテル・シンガポール ロング・バー
住所:#02-01 ラッフルズ・アーケード、328 ノースブリッジロード、シンガポール 188719
営業時間:日〜水 午前11時〜午後10時30分(最終入店)、木〜土 午前11時〜午後11時30分(最終入店)
公式サイト:https://www.raffles.com/ja/singapore/dining/long-bar/


