街を彩るイスタンブルの塔
期間:指定なし
[リスヴェル編集部]2025年02月20日公開

エリア:中東  > トルコ  > イスタンブル / ジャンル:観光情報・観光局・現地便り , 

トルコ最大の都市であり、ヨーロッパでも最大都市圏のイスタンブル(英語のイスタンブールではなくトルコ語の発音に即した表記)は、2つの大陸にまたがり、旅行者に多様な観光やアクティビティ、そして想像を超える印象的な景色が魅力である。ボスポラス海峡は、イスタンブル旧市街(歴史半島)と金角湾に包まれたその雄大な流れとともに、歴史に彩られた街の独特なシルエットを際立たせ、訪れる人々を魅了し続ける。そして、数多くの観光スポットの中でもイスタンブルにある塔は、街中の美しいエリアに位置し、訪れる人々に魅力的な建築と物語を提供している。

ボスボラス海峡に面するカラキョイ地区にそびえ立つ「ガラタ塔」は、イスタンブルで最も美しいランドマークであり、街の象徴的なシンボル。世界最古の塔のひとつで、レンガ造り、アーチ型の窓、印象的な円錐形の屋根を組み合わせたユニークな建築として、イスタンブルの街のスカイラインを形成している。オスマントルコ帝国の学者は、かつてこの塔の頂上から腕に翼をつけてウスキュダル方面に飛び立った逸話があり、塔に登るとイスタンブルの最もパノラマ的な景色を横切って飛んでいるような気分になる。

ガラタ塔の近くは、芸術と歴史が交錯するエリアとして人気の映画館とショッピングセンターの複合施設「Grand Pera(グランド・ペラ)」があり、2月22日(土)に「Yıllanmış Festival(ユルランムシュ・フェスティヴァル)」が開催される。今年で5回目となるこのフェスティバルでは、コンサートやワークショップ、試食ガストロノミーコーナーなど、旅行者も楽しめるイベントのひとつだ。

ボスポラス海峡に静かに佇む塔「乙女の塔」は、ボスポラス海峡の小島にあり、紀元前5世紀に税関の検問所として建設され、歴史を通じて監視塔、灯台、検疫所として使われてきた。修復を経て2023年に博物館として再オープン。また、伝説によると、かつて占い師が王に、娘が蛇に噛まれて死ぬと告げた。それを聞いた王は、王女のためにこの塔を沖合に建設。しかし、王女は結局その運命を避けることはできず、果物の籠に忍び込んできた蛇に噛まれて命を落としてしまう。

ベヤズットの塔」はイスタンブル大学のキャンパス内にある歴史的建造物。街を360度見渡せる監視塔としての役割と同時に、現代では異なる色を表示する照明システムによって天気予報を知らせている。赤は雪、青は晴天、緑は雨、黄色は霧を表す。ベヤズットの塔は、オスマントルコのスルタン・マフムッド2世の命により、木造の火の見櫓として建てられた。この塔は、上空から街を遠望でき、火災の発生を発見する役割を果たしてきたが、皮肉にもイスタンブルの大火の際に全焼してしまった。1828年にオスマン・バロック様式の石造りの塔として建設され、この塔からは、グランド・バザールからアヤ・ソフィアまで、多くの歴史的建造物を見渡すことができる。

2024年の日本からトルコへの訪問者数は13万4,697人となり、対前年比70.9%増、パンデミック前の2019年と比較しても30.3%増の大きな伸びを達成した。

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