トルコのシンボルのチューリップが彩る「イスタンブル チューリップ祭り」開催
期間:2023年4月1日から 2023年4月30日まで
[リスヴェル編集部]2023年04月 3日公開

エリア:中東  > トルコ / ジャンル:自然 , 

トルコ共和国大使館 文化観光局によると、2023年4月の1か月間イスタンブル各地で「イスタンブル チューリップ祭り」が開催される。

毎年4月、イスタンブルの人気スポットが色とりどりの春のチューリップで彩られ、街は鮮やかな美しい光景に変わる。例えば、スルタンアフメット広場にはチューリップがたくさん敷き詰められ、地元の人から旅行者まで、この季節のイスタンブルの華やかさを楽しむ光景が広がる。そのほかの場所では、イスタンブルのエミルガン公園、ギュルハネ公園、ユルドゥズ公園、ソアンル植物園、ベイコズ、チャムルジャの丘、キュチュック・チャムルジャ、フェティパシャ公園、ヒディヴ・カスルでも見ることができる。

特にアナトリアでは数多くのチューリップが栽培されており、なかでも「逆さチューリップ」は、別名「しだれ花嫁」とも呼ばれるほど印象的。世界には167種の逆さチューリップがあり、そのうち43種(うち20種は固有種)をトルコで見ることができる。

チューリップは、トルコ文化の最も重要なシンボルの一つで、原産地である中央アジアのパミール高原のトルコ人によってアナトリアにもたらされました。12世紀以降、工芸品の装飾モチーフとして用いられるようになり、オスマン帝国時代には、詩や勅語、物語、細密画の題材として流行した。チューリップのモチーフは、モスクや墓石、宮殿の装飾、カーペットや絨毯の柄、カフタン(トルコの民族衣装)や結婚の際の持参金箱、さらにはコインや戦闘用ヘルメット、鋳造製の大砲にも利用された。

本来は野草であるチューリップは、16世紀にオスマン帝国の首都イスタンブルで栽培され、庭の花として街中に植えられた。このチューリップへの情熱は、スレイマン大帝の時代を通じて高まり、さまざまな品種が開発されるようになった。特に、イスタンブルの象徴であるチューリップは、この時代に誕生した。スルタンアフメット3世の時代には、チューリップは2,000種類近くにもなり、18世紀初頭には「チューリップ時代(ラーレ・デヴリ)」と呼ばれるほど有名になった。

チューリップの品種が増えるにつれて、チューリップとその色はさまざまな意味を持つようになり、赤色は「愛」、白色は「純潔と無垢」、紫色は「高貴とロマンス」、黄色は「喜び」と「絶望的な愛」、珍しい黒色は「手に入らない希少性」、縞模様は「あなたの目は美しい」という意味を持っている。

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