- 2024.09.11
今でも世界中で15分ごとに演奏されていると言われる天才作曲家ラヴェルの最高傑作「ボレロ」の誕生の秘密を明かす音楽映画『ボレロ 永遠の旋律』が2024年8月9日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国で順次公開される。
「ボレロ」は、1928年に作曲家モーリス・ラヴェルがバレエ曲として書き上げ、パリ・オペラ座で初演されて以来100年近く時代と国境を越えて愛され続けている名曲。スネアドラムのリズムに導かれ、わずか2種類の旋律が楽器を替えて繰り返されるという斬新かつシンプルな構成が聴衆の五感を釘付けにし、17分間の作品を貫くクレッシェンドがカタルシスに満ちた壮大なフィナーレへと誘う。この中毒性のあるリフレインは、後世のクラシック音楽はもちろん、ポップミュージックやジャズにも影響を及ぼし、映画や演劇にもインスピレーションを与えている。
だが驚くべきことに、この音楽史上において最も成功したベスト&ロングセラー曲は、ラヴェル本人が最も認めていなかった曲だった。いったい天才作曲家に何があったのか?史実をもとに永遠の傑作の誕生の秘密を解き明かす。
〈STORY〉
狂乱の時代の1928年のパリ。深刻なスランプに苦しむモーリス・ラヴェルは、振付師のイダ・ルビンシュタインから新作のバレエ音楽を依頼されるが、一音も書けずにいた。戦争の痛み、叶わない愛、最愛の母との別れ。失った閃きを追い求めるかのように、過ぎ去った人生のページをめくり悩めるラヴァエルは、家政婦の好きな流行歌をピアノで演奏し、それまで触れたことのない音楽から新たな着想を得る。ようやく原型を書き上げ、すべてを注ぎ込んで傑作「ボレロ」を作り上げるが──。
この映画の見どころは、ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による「ボレロ」に加え、「亡き王女のためのパヴァーヌ」、「道化師の朝の歌」などの名曲をアレクサンドル・タローが披露、ラヴェルの今なお輝く多彩な音楽が観る者を魅了する。さらに、元パリ・オペラ座のエトワール、フランソワ・アリュが、生命力が爆発するような跳躍で踊るエンディングの「ボレロ」も見逃せない。
『ボレロ 永遠の旋律』 (フランス/121分)
監 督:アンヌ・フォンテーヌ
出 演:ラファエル・ペルソナ、ドリヤ・ティリエ、ジャンヌ・バリバール、エマニュエル・ドゥヴォス、ヴァンサン・ペレーズほか
配 給:ギャガ
公式サイト:https://gaga.ne.jp/bolero
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