エクスペディア 世界11地域 有給休暇・国際比較調査2024を発表
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[リスヴェル編集部]2024年08月 2日公開

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世界の大手総合旅行ブランド「エクスペディア」が「有給休暇の国際比較調査」について世界11地域1万1,580名を対象に実施した。以前から言われていることだが、日本の有給休暇の取得率は世界最下位になった。

エクスペディアが実施した「有給休暇の国際比較調査」によると、2023年の日本で働く人の有給休暇の支給日数が平均19日間、そのうち平均で12日間の有給休暇を取得しており、取得率は63%。この取得率は世界11地域のなかで最も低い。また、取得しない理由について、最も多かった回答が「人手不足など仕事の都合上難しいため(32%)」、その次に多かった回答が「緊急時に取っておくため(31%)」であった。また、不思議なことに、日本の有給休暇の取得率は世界で最も低い数値だったにもかかわらず、日本で働く人の半数近く(47%)が休み不足を「感じていない」と回答。これは世界で最も多い割合となった。

一方で、日本で働く人の有給休暇を取得する頻度について、その3割は「毎月有給休暇を取得している」と回答しており、世界で最も多い割合になっている。日本人の有給休暇の取得率は世界最低だが、毎月こまめに有給を取得している人が世界で最も多いのは皮肉にも感じる。日本人は、休暇を「定期的に短期間」取ることで、休み不足を感じないのかもしれない。

では、有給休暇はどのような効果があっただろうか。日本で働く人の56%が直近の休暇で「リフレッシュできた」と回答。この割合は半数を超えており、11地域の中で最も高い割合。休暇を取得することの影響について、日本で働く人の9割近く(86%)が「メンタルヘルスや幸福のために重要である」と回答した。有給休暇の取得率が世界の他地域と比べて低い日本だが、休暇を取得することの重要性は認識しているわけだ。

本調査について
エクスペディアでは、世界中の人々のワークライフバランスを調査するため、「有給休暇・国際比較調査」を2000年から継続して実施。今年で24年目となる本調査は、アメリカ、イギリス、カナダ、メキシコ、フランス、ドイツ、オーストラリア、ニュージーランド、日本、香港、シンガポールの1万1,580名を対象に、世界的な戦略調査会社ハリス・リサーチ・パートナーズがエクスペディアに代わり、2024年3月26日から4月3日の期間にオンラインで実施されたもの。世界平均の許容誤差から判断すると、許容誤差は1~4%、信頼度90%は統計的に有効であるとされている。

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