イスタンブルの美術館と博物館
期間:指定なし
[リスヴェル編集部]2023年09月25日公開

エリア:中東  > トルコ  > イスタンブル / ジャンル:アート・カルチャー・歴史・ミュージック , 

トルコ初の近現代美術館として今年5月に再建された「イスタンブル・モダン美術館」は、ボスポラス海峡と金角湾が交わるカラキョイに位置。多岐にわたる分野で活躍する国内外のアーティストの作品を展示しているほか、常設展と企画展のスペースで世界中の近現代美術の展覧会を開催している。新館は、建築界のノーベル賞と言われるプリツカー賞を受賞した建築家レンゾ・ピアノが設計し、デザインはボスポラス海峡のきらめく水面とその光の反射からインスピレーションを得ていると言われている。
イスタンブル・モダン美術館:https://www.istanbulmodern.org/en

トプカプ宮殿の敷地内にある「イスタンブル考古学博物館」は、世界でも収蔵品の種類が豊かな考古学博物館のひとつ。この複合施設は、「考古学博物館」、「古代東方博物館」、「装飾タイル博物館」の主に3つの建物で構成され、オスマン帝国内の文明に属する100万点以上の遺物を所蔵している。中でも中心的な建物である「考古学博物館」には、アルカイック時代からローマ時代末期までのディディム・ミレトス聖路のブランヒト像、コレとクーロス(少女と少年)の像、ハリカルナッソス廟のライオン像、有名なペルガモンのゼウス祭壇のアフロディーテの頭部、アレキサンダー大王の肖像画、ローマ時代の三大大理石都市であるアフロディシアス、エフェス、ミレトスで発見された彫刻作品などが所蔵されている。また、19世紀のトルコにおける博物館学の創始者であり、「考古学博物館」の初代館長であったオスマン・ハムディ・ベイが率いた発掘調査で出土した数々の遺物も展示されており、その中にはシドン王のネクロポリス(巨大な墓地)から出土した世界的に有名なアレキサンダー大王の石棺もある。
イスタンブル考古学博物館:https://muze.gov.tr/muze-detay?SectionId=IAR01&DistId=IAR

スナ&イナン・クラチ財団によって設立された「ペラ美術館」は、イスタンブルの中心地イスティクラル通りのすぐ隣のテペバシュに位置。現在は美術館となっているこの建物は、建築家アキレ・マヌーソスによって建設された歴史的なホテル“ブリストル・ホテル”で、今日に至るまで様々な展覧会が開催されてきた。美術館内の「オリエンタリズム絵画」コレクションは、17世紀から19世紀にかけてオスマン帝国の統治時代に触発された絵画を展示しており、”亀の調教師”を含む、オスマン・ハムディ・ベイの5つの優れた作品を所蔵。一方、「アナトリア度量衡」コレクションは、アナトリアの様々な文明に由来する1万点を超える品々を所蔵し、「キュタヒヤのタイルと陶磁器コレクション」にはキュタヒヤ地方の手工芸品が数百点含まれる。
ペラ美術館:https://www.peramuseum.org/

ボスポラス海峡でユニークな体験ができるサークプ・サバンジュ美術館
https://www.sakipsabancimuzesi.org/en

トルコ初の造形美術館、イスタンブル絵画彫刻美術館
https://irhm.msgsu.edu.tr/en/about-the-museum/

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