エミレーツ航空のプラスチックごみ削減のための取り組み「クローズドループ・リサイクル・イニシアチブ」
期間:指定なし
[リスヴェル編集部]2023年07月 5日公開

エリア:中東  > アラブ首長国連邦 / ジャンル:航空会社 , 

エミレーツ航空は、国連が定めた6月5日の世界環境デーと#BeatPlasticPollution(やめよう、プラスチック汚染)の活動を記念して、プラスチック素材を再利用する「クローズドループ・リサイクル・イニシアチブ」の新たな取り組みを発表した。2023年6月から順次機内へ導入されている。

「責任ある消費」を公約するエミレーツ航空の新たな取り組みは、モノを減らし(reduce)、再利用し(reuse)、リサイクルする(recycle)という「循環型経済」の推進へ移行している。例として、エコノミークラスとプレミアム・エコノミークラスで提供された数百万食もの使用済み食器類は、フライト後に回収、洗浄、および傷のチェックが行われたのち、ドバイの製造施設で粉砕され、新しい食器へ生まれかわる。これらはエミレーツ航空のケータリングに送られ、再び数百万食分の機内食を運ぶ食器として使用される。

また、エミレーツ航空は、寿命が尽き、従来であれば廃棄せざるを得なかったプラスチック素材の再利用を進めていく。全体のおよそ25%が再利用素材(再生材)でできた食器類を世界中のエミレーツ航空機へ順次導入し、この割合を今後増加させていく予定。

エミレーツ航空は、クローズドループ・リサイクル・イニシアチブに加え、プラスチックごみの削減を目指して、ストローや機内販売品用のビニール袋、マドラーを、紙製や木製の代替品に置き換えることで、毎年1億5000万点以上もの埋め立て処分されるプラスチック製品を削減した。

エコノミークラスとプレミアム・エコノミークラスでは、再生プラスチックから作られたブランケットを提供。このブランケットは1枚につき28本のペットボトルが再利用されており、1年間で8,800万本のペットボトルが埋め立てごみになることを防いでいる。機内用トイバッグ、赤ちゃん用アメニティキット、ぬいぐるみは再生プラスチックで作られており、1年間で800万本以上のペットボトルが再利用されている。

エミレーツ航空は2002年に日本就航。成田国際空港・東京国際空港(羽田)・関西国際空港から、ドバイをはじめとする世界各地へ運航。2022年のスカイトラックス・ワールド・エアライン・アワードでは、「ワールド・ベスト・エコノミークラス」「ワールド・ベスト・エコノミークラス・ケータリング」のほか、17年連続で「ワールド・ベスト機内エンターテイメント」の3部門など、数々の賞を受賞。

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