ポリネシア航海協会、環太平洋航海「モアナヌイアケア航海」を6月から始動
期間:指定なし
[リスヴェル編集部]2023年03月27日公開

エリア:ハワイ  > ハワイ州(米国) / ジャンル:乗り物(レンタカー・クルーズ・鉄道) , 自然 , アート・カルチャー・歴史・ミュージック

ポリネシア航海協会(PVS)は、5年間にわたる「モアナヌイアケア航海」の計画と準備を経て、2023年6月10日(土)にアラスカ州ジュノーに到着後、太平洋周航を開始すると発表した。4年間におよぶ航海では、伝統航海カヌー「ホクレア」と姉妹カヌー「ヒキアナリア」に乗船する約400名のクルーは、推定43,000海里の太平洋を航海し、36の国と島々、100近い先住民族の地域を訪れ、300以上の港に寄港する予定。

モアナヌイアケア航海の目的は、健全で豊かな未来に向けて地球をナビゲートするために、若いリーダーを育て、世界中のコミュニティを巻き込んで、1000万人の「プラネタリー・ナビゲーター」(地球や社会をより良く導く人々)のムーブメントを巻き起こすことにある。航海そのものが世界的な教育普及活動であり、地球のためのカヌーを意味する「ヴァア・ホヌア(Waʻa Honua)」と呼ばれる仮想の「第3のカヌー」を通じて教育や物語を共有し、海の重要性と先住民の知識を広める。PVSと教育パートナーは、地球を思いやる気持ちを大切にし、より良い選択をするよう人々を鼓舞させることを目標に、あらゆる年齢層向けの物語や講義を用意している。

ホクレアは2023年4月16日(日)からアラスカを目指して出航する。ホクレアとその護衛艇、そして機材や物資は、マトソン社とアラスカマリンラインズによってアラスカの州都ジュノーに輸送される予定。ホクレアは初めにアラスカのヤクタットへ向かい、アラスカ先住民指導者やハワイとアラスカの長年の関係構築に重要な役割を果たした場所に敬意を表すため、モアナヌイアケア航海前に南東部を航海する「ヘリテージ・セイル」を行う。2023年6月10日(土)、ホクレアはアラスカ州ジュノーに到着し、アックウクワン族の伝統的な土地であるアウク湾で出迎えられる。カヌーとクルーはジュノーに約1週間滞在し、地域のコミュニティと教育活動に従事する。2023年6月15日(木)、ホクレアは太平洋航海に向けた出航を祝す儀式を行い、ジュノーを発つ。姉妹カヌー「ヒキアナリア」は2023年8月にワシントン州シアトルでこの航海に合流する。

航海予定:
2023年6月~9月:アラスカ、ブリティッシュコロンビア、シアトル
2023年9月~11月:アメリカ西海岸地区
2024年1月~2月:メキシコ、中米、南米
2024年3月~12月:世界最大の地域であるポリネシアを航海
2024年12月~2025年5月:アオテアロア(ニュージーランドのマオリ語での名称)
2025年5月~2026年3月:メラネシア、ミクロネシア、パラオ
2026年3月~9月:西太平洋、日本(終着)
2026年9月~12月:日本からロサンゼルスに輸送後、ハワイに帰航
2027年春:タヒチ

ポリネシア航海協会(Polynesian Voyaging Society)
https://www.hokulea.com

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