ニュージーランド 5番目の「星空保護区」を新たに認定
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[リスヴェル編集部]2023年02月27日公開

エリア:オセアニア  > ニュージーランド / ジャンル:自然 , 

ニュージーランドの首都ウエリントンの北東に位置する南ワイララパ地区およびカータートン地区が国際ダークスカイ協会より「星空保護区」に認定され、世界最大規模の光害のない美しい夜空『ワイララパ・ダークスカイ・リザーブ(Wairarapa Dark Sky Reserve)』と名付けられた。

ニュージーランドでは2012年、初めて南島のアオラキ・マッケンジーが「星空保護区」に認定され、ワイララパ・ダークスカイ・リザーブで5つ目の保護区となる。ワイララパ・ダークスカイ・リザーブでは、別世界のように広大な手つかずの自然の中、都会では体験できない漆黒の澄んだ夜空にきらめく星座や流れ星を観測できる。

東と南に太平洋を臨み、西側はレムタカとタラルアの森林地帯の立地で、光の侵入から守られているワイララパ・ダークスカイ・リザーブは、首都ウエリントンから車でわずか1時間程度の距離に位置する。今回認定されたエリアは3,665㎢で、奈良県全体の面積とほぼ同じ大きさ。今後保護区の範囲をワイララパ北部のマスタートン地区まで拡大する計画があり、実現すると5,895㎢となる。

1,000年ほど前にマオリの探検家クペが星を道標としながらニュージーランドに辿り着いたといわれている。ニュージーランドには、「世界でも最も美しい星空」と言われるレイク・テカポをはじめ、国際ダークスカイ協会が認定したダークスカイ・リザーブ2カ所、ダークスカイ・サンクチュアリ2カ所、ダークスカイ・パーク1カ所の計5カ所の「星空保護区」がある。保護区では光害を制限することで星が良く見えるだけでなく、エネルギーの節約や野生動物の保護にも繋がっている。

<ダークスカイ・リザーブ>
700㎢以上の面積を持つ公有地・私有地が認定対象で、自然保護および科学的・教育的・文化的目的のために、非常に暗い環境と美しい星空が保たれている地域。
★アオラキ・マッケンジー・ダークスカイ・リザーブ(カンタベリー)

<ダークスカイ・サンクチュアリ>
周囲に屋外照明がほとんど存在しない、世界で最も隔絶された場所であることから、非常に暗い環境と美しい星空が保たれている地域(公有地・私有地は不問)。
★アオテア(グレート・バリア島)
★ラキウラ(スチュアート島)

<ダークスカイ・パーク>
自然公園・森林公園・エコパーク等として運営されている場所が認定対象(公有地・私有地は不問)。自然保護のために質の良い屋外照明を使用し、非常に暗い環境と美しい星空が保たれており、ビジターに対して星空観察や自然観察のイベント、光害に関する教育プログラムなどを提供している場所。
★ワイ・イティ・レクリエーション・リザーブ(ネルソン)

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