トルコの五千年以上の歴史を持つ村ビルギ
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[リスヴェル編集部]2023年01月27日公開

エリア:中東  > トルコ  > その他のトルコの都市 / ジャンル:名所旧跡・観光施設 , 

5000年以上の歴史を持ち、木陰の石畳の道や12世紀に建てられた伝統的な家屋や建造物が特徴的なトルコの村「ビルギ」。2022年、国連世界観光機関(UNWTO)のベスト・ツーリズム・ビレッジにも選出されたビルギは、トルコの西部のエーゲ海地方で最も肥沃な盆地イズミル県のオデミシュという町から7キロに位置し、ユネスコ世界遺産のエフェスや、果実酒で有名なシリンジェ、チェシュメ、アラチャトゥ、セフェリヒサルなどの保養地に近いことから、国内外の観光客が多く訪れている。

国内外から訪れる人々を魅了する村
まるで絵のように美しいビルギは、紀元前3000年まで遡る歴史的な入植の地。フリギア人、リディア人、ペルシャ人に支配され、それぞれペルガモン王国、ローマ帝国、ビザンチン帝国に属していた。アナトリア君侯国時代には、アイドゥン侯国の首都だった村でもある。1426年にはオスマン帝国の支配下に入り、17世紀まで行政や文化の中心地として栄えた。

まるで野外博物館のような村
ビルギには、アナトリア君侯国時代やオスマン帝国時代の墓、マドラサ(神学校)、モスク、噴水、浴場、図書館など、数多くの歴史的建造物が残されている。アナトリア君侯国時代に建てられたウル・モスク「アイドゥンオール・メフメット・ベイ・モスク」は、この時代の18世紀の市民建築の最も素晴らしい例の一つ。チャクルアーア邸、イマーム・ビルギヴィ墳墓、サンドゥックオール邸、デルヴィシュアーア・モスク、ウンミュ・スルタン・シャー墳墓もこの村の名高い建築物である。

村で味わいたいグルメ
ビルギのグルメは、オリーブオイル、ブドウ畑、ハーブ、魚介類に重点を置いており、エーゲ海料理が中心。その立地と周辺の豊かな農業がビルギの美食を創り出している。ビルギの特別な郷土料理には、全て天然由来のもので作られているエーゲ海ならではの朝食がある。その他、地元の鶏を使ったケスティルメスープ、オーガニックハーブのチキンローストやサラダ、ケシュケク(小麦・大麦・肉のシチュー)のバター乗せ、チャタル(レンズ豆)スープ、ズッキーニの花の詰め物などが名物。また、村にある古い石窯で乾燥させて作るベスメット(ドライなパン)、オデミシュ産のジャガイモ料理、黒桑の果汁とボズダー山の雪を混ぜたスノーヘルワス(カル・ヘルワス)も人気。

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