4万以上の洞窟があるトルコでの洞窟観光
期間:指定なし
[リスヴェル編集部]2022年06月 8日公開

エリア:中東  > トルコ / ジャンル:名所旧跡・観光施設 , 

トルコ共和国文化観光省は、トルコの自然資源を保護しながらも自然を満喫できる洞窟観光の促進を進めている。トルコは国内には4万を超える洞窟があり、洞窟・地下トンネル内には地底湖や貯水池に加え、鍾乳石や石筍も見ることができる。トルコでも知られている2つの洞窟を紹介する。

まずは1999年に偶然発見された「ギリンディレ洞窟」。トルコ南部地中海沿いのメルスィン市に位置するこの洞窟は、長さ555m、深さ46mで、アイナルギョル洞窟とも呼ばれ、洞窟内には水深4~7mの湖がある。海水と淡水が混ざったこの湖は、水流に邪魔されることなく静寂で、まるで鏡のように映し出す。

この湖は、後氷期への移行期に地中海が70m隆起したことによって形成され、地層が大気の変化の影響を受けずに現在に至るまで生き残っている。鍾乳石や石筍、柱状節理のほか、洞窟真珠やトラバーチンなどの珍しい造形物も見られる。ギリンディレ洞窟は、2013年に天然記念物に、2021年に自然公園に指定された。

もう一つの洞窟は、トルコの代表的な観光地であるアンタルヤのアランヤ地区にある「ダムラタシュ洞窟」。この洞窟は1948年に発見され、トルコで最初に観光用に開放された洞窟でもある。長さ30m、面積200m2で、その温度は年間を通じて22℃と一定している。また、ダムラタシュ洞窟は、湿度が高く、二酸化炭素の量が通常の空気の約8~10倍であることが特徴。

アンタルヤからおよそ27kmに位置するカライン洞窟は、人が住んでいた洞窟としてはトルコで最大のもの。約50万年前に集落として利用されていたと考えられており、青銅器時代の最初の土器がここで発見され、アナトリアと近東の歴史において最も重要な旧石器時代の中心地の一つとなっている。カライン洞窟にはアナトリアで最古の人骨と最初の芸術的事例が見つかっており、考古学や歴史に興味のある旅行者にとっては探検のしがいがあるだろう。

トルコの洞窟に関する詳細(英語): https://adventureturkiye.com/caving

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