トルコの伝統デザート
期間:指定なし
[リスヴェル編集部]2021年10月11日公開

エリア:中東  > トルコ / ジャンル:グルメ・スイーツ , 

バクラヴァ(Baklava)は、刻んだクルミやピスタチオを入れたパイ生地よりもさらに薄い生地を何層にも重ね、シロップやハチミツを染み込ませたお菓子で、しっとりとした食感が特徴。フィリング、シロップ、生地、あるいはそのすべてが異なる多くの種類がある。

トルコ料理には独自のカダユフ文化がある。地中海地方の代表的なお菓子の一つカダユフは、小麦粉を糸状にした生地から作られている。トルコ語でバイラムと呼ばれるイスラム教のお祭りや特別な日に出される。トルコのコーヒーや紅茶との相性も抜群。

エクメク・カダユフ(Ekmek Kadayifi)は、ビスケットのようなパンにシロップで甘みをつけたもの。伝統的にはお菓子との相性の良いカイマック(トルコのクロテッド・クリーム)をのせて食べるのが一般的。カダユフの別のバリエーションとしてテル・カダユフがある。テルはトルコ語で針金という意味で、小麦粉で作った細くて長くパリパリしている麺状の生地に砂糖やハチミツをベースにしたシロップで味付けをした伝統的なお菓子。

エクメク・カダユフと同じようにシロップを使用するデザート、キュネフェ(Kunefe)は甘くて外はカリッと中はしっとりしたデザート。他のカダユフとは異なり、モチモチとした伝統的なデザートには柔らかいホワイトチーズの層があり、中はソフトでクリーミーな仕上がり。専用の型で焼き上げた熱々の状態で食べるのでチーズの歯ごたえが残る。

アイヴァ・タトゥルス(Ayva Tatlisi)は、砂糖と一緒にマルメロ(西洋かりん)を甘く煮詰めた冬のお菓子。アイヴァは西洋かりんという意味で、生で食べると固い果物だが、砂糖で煮詰めるとほんのり色づき、味も驚くほど美味しく変化する。クローブやシナモンなどのスパイスをかけて甘みを引き立たせてカイマックと一緒に食べる。

トゥルンバ(Tulumba)は、基本的には揚げた生地をシロップに漬け込んだトルコの伝統菓子。一口サイズのドーナツ、ロクマとチュロスの形をしたハルカがある。

フルン・ストラッチ(Firin Sutlac)はライスプリンによく似たミルクベースのお菓子。他の米菓と同じように、米、砂糖、米粉、牛乳が主な材料。素焼きの型に入れて焼くため、ハチミツや砂糖を使ったシロップに浸して食べる他のトルコのデザートに比べて軽い食感が特徴。

タヴク・ギョウス(Tavuk Gogsu)は、シナモンをひとつまみ振りかけたトルコのミルクプリン。トルコのお母さん達にはこの甘いデザートの中に鶏肉の細切れを隠して、子供たちにお肉を食べてもらう方法として賢く使う人もいる。

アシュレ(Asure)は1年中食べられるデザートではなく、イスラム暦に基づいて定められた特定の時期にのみ作られる。ノアの箱舟伝説とも所縁があり、ノアが洪水後に方舟に残った材料を利用して作った伝統的デザートと言われている。基本の材料は穀物、ドライフルーツ、砂糖だけ。イスラム暦の1月10日「アシュレの日」を祝うために人々が玄関先まで届けてくれるのが一般的。

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