8000年の歴史を持つトルコ南東部アルスランテペ古墳がユネスコ世界遺産に登録
期間:指定なし
[リスヴェル編集部]2021年08月27日公開

エリア:中東  > トルコ / ジャンル:名所旧跡・観光施設 , 

トルコ共和国大使館・文化広報参事官室によると、紀元前4世紀に東アナトリア文明とメソポタミア文明における国家の形成過程と時代の発展を見届けたトルコのアルスランテペ古墳が世界遺産に登録された。この登録により、ユネスコ世界遺産に登録されているトルコの遺跡は19件となった。

アルスランテペ古墳
日本語で「ライオンの丘」と呼ばれるアルスランテペは、トルコの最も古い宗教的・市民的遺跡のひとつとして、2014年からユネスコの世界遺産の「暫定リスト」に登録されていた。野外博物館としても親しまれているこの遺跡では、50年以上にわたる考古学的発掘により、遺跡を拠点とした多くの文明の形成から崩壊に至るまでの豊富な物質的遺物や、泥レンガの宮殿、壁の装飾などの遺構を見ることができる。アルスランテペで保存・展示されていない発掘品は、マラティヤ博物館で展示されている。

中近東の主要文明の交差点に位置するこの遺跡の長い歴史は、少なくとも紀元前6千年紀からローマ時代後期までの数千年間に渡って集落が重なり合って形成され、面積4ヘクタール、高さ30メートルの平原から成る考古学的な遺跡である。トルコ南東部のマラティヤ平野にあるアルスランテペ古墳は、街の中心から5km、ユーフラテス川から15kmの距離にあり、マラティヤはイスタンブルから飛行機で約1時間。

【お問い合わせ】

risvel facebook