ドイツのライン川下流には多くの水城が点在する。このエリアで最古かつ最大級のアンホルト城は、レンブラント絵画などを展示する絵画館やバロック様式英国風庭園が美しい。また、古城ホテルとしての人気も高く、洗練された料理が自慢のレストランや隣接のゴルフ場などでゆったりと過ごす休暇の旅に出かけてみたい。

ミュンスター地方で最大の堀のある城のひとつであるアンホルト城は、デュッセルドルフの北西約86㎞に位置するが、むしろオランダとの国境付近にある。城には12世紀に建てられた塔があり、かつての防御的役割を果たしていた。16世紀にはアンホルト家が所有し、17世紀にはザルム家の所有になる。第二次世界大戦で城の多くが破壊されてしまったが、その後城は再建され、ザルム侯爵が居住し、一般にも城が公開された。

城の内部には、ノルトライン＝ヴェストファーレン州で最大かつ最古の美術館のひとつがあり、レンブラントの絵画を中心とした絵画のほか、中国や日本の磁器、ルネッサンスとバロック家具など、豊富なコレクションが含まれる。

もうひとつのこの城の魅力は豪華なバロック様式の英国風庭園である。広々としたツゲの木のパルテールガーデン、バラや騎馬像を通り過ぎると、対称的な砂利道が歴史的な茶屋につながる。カラフルなシャクナゲの茂み、青々とした睡蓮、真っ赤なポピーが季節によって鮮やかに咲く。

アンホルト城は、キャッスルホテルとして滞在することもできる。ホテル名は「The Romantik Parkhotel」。4つ星のこのキャッスルホテルは、1968年以降、代々ブルーン家が管理・運営し、世界中の旅行者が滞在している。ホテルには城や公園の景色を眺められるレストラン「ワッサーパビヨン」がある。詳細はこちらから。https://schloss-anholt.de/room-types/arrangements/?lang=en#castle-experience

アンホルト城（ホテル・美術館）
The Romantik Parkhotel /Museum
Wasserburg Anholt
Schloss 1, 46419 Isselburg-Anholt
ホテル公式サイト：https://schloss-anholt.de/?lang=en
美術館営業：11:00 - 17:00（火曜日〜日曜日・祝日）月曜休館