カナダの伝統的な定番のパン「バノック」
期間:指定なし
[リスヴェル編集部]2021年05月19日公開

エリア:カナダ・アラスカ  > カナダ / ジャンル:グルメ・スイーツ , 

カナダには、かつて先住民のトラッパー(罠猟師)の栄養源だった、大麦などで作る丸くて薄い伝統的なパン「バノック(Bannock)」がある。バノックは、元々カナダの先住民族が食していたわけではなく、スコットランド発祥の揚げパンが原型となり、探検家や毛皮貿易商によってカナダに持ち込まれ、たちまちカナダの先住民の日常食として定着した。

バノックは、1000年以上も前、ケルトに起源を持つ古英語の言葉。焼いたものを意味するラテン語「panicium」またはパンを意味する「panis」から派生した言葉であり、ゲール語で軽食を意味する「bannach」に由来する硬めのパンとも云われている。

バノックは、カナダ西部に暮らすメティスの人々の間で特に人気を博した。ヨーロッパ人は材料に小麦粉を好んで使ったが、メティスは代わりに地元のトウモロコシ粉や他の植物を材料にして作っていた。簡単に作ることができ、持ち運びに適していたことから、長丁場の探検や狩猟の際に栄養を補給するためのエネルギー豊富な炭水化物として重宝した。

カナダ観光局によると、バノックを味わうならブリティッシュ・コロンビア(BC)州プリンス・ジョージにある「Kekuli Café(ケクリ・カフェ)」。先ごろ甘いバノック・ドーナツを発売し、スコール(チョコレートキャンディバー)からアップルスパイスまで幅広いフレーバーが揃う。https://www.kekulicafe.com/menu/#bannockSection

【お問い合わせ】

risvel facebook