香港の人気ストリートアートの舞台裏②
期間:指定なし
[香港政府観光局]2021年04月20日公開

エリア:アジア  > 香港 / ジャンル:観光情報・観光局・現地便り , アート・カルチャー・歴史・ミュージック , ライフスタイル

■「クリエイティブ・ハスラー」 Carol Muiさん、Rebecca T Linさん
「クリエイティブ・ハスラー」として活躍するCarol MuiさんとRebecca T Linさんは、自然の美しさに注目し、緑で溢れたウォールアートを描いています。彼女たちは2017年にオフィスやレストラン、ショップの壁をアートで華やかにするウォールアートビジネスを開始して以来、Lululemon、Pizza Expressなどの有名企業と仕事をしてきました。幻想的な街並みと魅力的な植物の描写のバランスがユニークな2人のこのスタイルは、Carol Muiさんの「スローダウン」という哲学に支えられている一方、香港生まれのRebecca T Linさんの故郷と伝統へのこだわりを生かしています。




・作品のインスピレーション
地域の再生プロジェクトとして繊維工場が文化的な体験型人気スポットに生まれ変わった南豊紗廠(The Mills)にある作品は、工業風景が広がるこのスポットに自然をもたらしています。Rebeccaさんは、作品について「南豊紗廠を訪れた際、建造物が保存されつつも人気スポットとして再生利用されている姿がうまく調和していることに気付きました。これは、都会の風景と生い茂った自然の対照的な2つを描くという、私たちのウォールアートのテーマと重なるものでした。繊維工場の建築物、特に評判が悪かった緑の柱からインスピレーションを得て緑を繁栄する環境と、廃墟となった工場の間のパラドックスのような場所に取り入れ、この建物の歴史を強調しています。」と説明しています。




・作品の制作過程での出来事
Carolさんはこのウォールアートの制作過程について、「空き時間に、繊維工場のある荃湾で育った母が幼少期に訪れた香車街街市に行き母の好きな麺を食べるなど、母の子供のころの足跡を辿る経験ができました。」と語りました。




・香港の街の人の反応
このアート作品の反響について、「正直なところ、この作品の人気の高さに驚いています。作品が評価されるのはとても嬉しいことですし、使用したフィルターによって作品の印象が変わるのも面白いですね。」とRebeccaさんは語っています。





・香港でインスピレーションを高める場所
Rebeccaさんは西貢(Sai Kung)在住、Carolさんは以前ラマ島に住んでいたため、自然が身近にありました。植物を多く使う作品を制作する彼女たちにとって、香港はインスピレーションを高めるのに最適な場所です。また、観葉植物好きの2人は、ハイキングでは見つけられないような特別な植物、季節の植物、珍しい植物を探しに、プリンス・エドワードの花墟道(Flower Market)へ行くこともしばしばあります。

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